2025年ベトナム株式市場高騰を実感できないワケと2026年上期予測

年初の展望

こんにちは、Q太郎です。

ベトナム株式市場は昨年10月8日に新興国市場へ格上げされて、VNインデックスは年初来41%の高騰で2025年を締めくくりました。

しかし私の周りのベトカブ投資家仲間では、41%もの上昇を実感できている方は少ないようです。

そのもやもや感の理由を分析してみました。

結論から申しあげますと、一部の銘柄が株式市場をけん引しているだけで、広範な資金流入はこれからです。

ベトナム株優良銘柄指数VN30が示す資金の偏在

結局ベトナム株式市場を押し上げているのは一部の大型株

ベトナム株の優良銘柄をまとめた指数VN30を調べてみると、ある特定銘柄が市場を押し上げていることが理解できます。

次の表はVN30の一部の銘柄を抜粋したものです。

上位2銘柄の株価と過去1年間での株価の伸び率を赤い箱で示しました。

この2銘柄の株価は他の銘柄と一桁多いのが分かるだけではなく、過去1年間の伸び率が他の銘柄と比較できないぐらい高いことが分かります。

  • VIC:過去1年間で+768.06%
  • VHM:過去1年間で+250.00%

ベトナム株式市場の市場規模に対する2銘柄の合計時価総額の割合。

  • ベトナム株式市場規模:330.8047B USD
  • VIC株価時価総額:30.0B USD
  • VHM株価時価総額:21.92B USD

 概ねVICとVHMの2銘柄の時価総額の合計がベトナム株式市場の15.7%を占めている為、どうしもてこの2銘柄の値動きに影響されます。

言い換えれば2025年のベトナム株式市場の印象に大きな差が生まれているのは、この2銘柄をポートフォリオに組み込んでいたかどうかが要因だと推測されます。

VN30を一覧で俯瞰できる便利ツールTradingView

2025年のベトナム株式市場は新興国株式市場への格上げ期待を材料として堅調に推移してきたことが以下のチャートから分かります。

VIETKABU

但し、10月8日の新興国株式市場への格上げの発表がされると、株価は材料出尽くしの為に青い枠で示したように調整局面を迎えることとなりました。

そんな株価調整局面の中、ほどんど影響を受けずに上昇しつづけている銘柄が存在します、そのような銘柄を見つけるには株価の騰落を俯瞰できるツールTradingViewが便利です。

TradingView

このTradingViewでVN30を表示させ、過去3ヶ月間欄で+50%の以上の株価を維持しているものを黄色の枠でしめしました、その銘柄はVIC、GAS、VJCです。

過去3ヶ月の欄を確認したのは、10月8日の格上げ発表後の10月から12月でもプラス成長を維持しているかを確認する為です。

この表はTradingViewで簡単に表示できます、手順は以下の通りです。

このTradingViewの画面を表示し、黄色ので示した検索枠にVN30を入力すれば簡単に表示されます、その後VN30が表示されたら、画面上に「 構成 」のボタンがありますので、そちらをクリックすると、構成銘柄が一覧で表示されます。

その画面の「 パフォーマンス 」ボタンをクリックすると、前述の表が表示されます。

TradingView×VietstockでVN30の中から次の爆上げを探せ

昨年10月以降で下げた銘柄は海外機関投資家が注目している銘柄

新興国株式市場への格上げは、海外機関投資家からの資金が流入し易くなります、ネットメディアのBloomberghは次の記事で、その額はおよそ60億ドルの規模になると報じております。

Bloomberg

これはベトナム株式市場の時価総額(約3,300億ドル)に対して 1〜2%規模の新規マネーで、短期的には指数連動ファンドの買いが中心、長期的にはアクティブ資金の追加流入が期待されます。

ではどんな銘柄に海外機関投資家が注目しているのか、それはおそらく10月以降に材料出尽くしで売り込まれた銘柄だと推測されます。

個人投資家と違い、機関投資家は一定の期間に利益をださなければならない為、市場格上げ発表などは非常に利益確定をしやすいタイミングだったと推測されます。

邱永漢先生
邱永漢先生

機関投資家といってもサラリーマンだから一定期間で利益確保は必須

実際に海外の投資家が昨年の8月から10月にかけて売り抜けていることを表したグラフをご紹介いたします。

Vietstock

赤が売却量、青が購入量になります、8月から11月ごろまで海外投資家の売りが加速したことが分かります。

参考までにどんな銘柄が海外投資家売買されたかを表すグラフを次にご紹介します。

Vietstock

この1ヶ月で急回復している銘柄に爆上げの可能性あり

この3ヶ月で売り込まれた銘柄で、この1ヶ月で急回復している銘柄は、需給が強いことを示唆しております。

つまり機関投資家の利益確定の売り浴びせがあっても、また別の機関投資家が需給の強さから買戻している公算が大きいです。

Q太郎
Q太郎

このような動きから機関投資家銘柄を見つけ出すことができますね!

また便利なツール TradingViewでVN30を俯瞰してみます。

TradingView

VN30の中で、過去3ヶ月の伸び率は1桁またはマイナスの銘柄で、この過去1ヶ月で2桁の急伸している銘柄を赤枠で示しました。

  • VHM:不動産
  • CTG:銀行
  • TCB:銀行
  • MBB:銀行
  • STB:銀行
  • SSI:証券

ここでこの6銘柄の過去4四半期の業績動向を精査する為にVietstockで4半期毎の業績を確認します。

6銘柄中、2024年の第4Qから2025年第3Qまで4期連続でEPS(一株当たりの純利益)が増加している銘柄はCTGとSTBとSSIの3社でした。

2026年の前半は銀行株が上昇の先陣を切る公算

銀行の本業である貸出しが堅調

いつも有益な情報を発信しているVIETKABUサイトでベトナムの銀行の業績についての、記事をみつけましたのでご紹介いたします。

VIETKABU

この記事のヘッドラインを纏めると以下になります。

  • 貸出残高増加率が高水準、年間目標を上回る
  • 低金利が貸出を下支え、年末は流動性管理が課題に
  • 脆弱銀行4行の処理が完了、SCBは特別監督が継続
  • 金地金の独占を撤廃、2000万VND以上は振込決済を義務化
  • 不良債権処理の法整備を前進、担保処分の実効性向上へ
  • 自己資本規制を段階的に強化、バーゼルIII見据え増資が進展

貸し出し残高が増加していることはその国の経済に活力があることを示唆しておりますので、2026年は銀行の業績改善と株価上昇が上期のトレンドになる公算が大きいです。

銀行の金取引市場参入は業績に追い風

VIETKABU

2025年10月施行の政令232/2025により、商業銀行が金地金の製造・取引・販売に参入可能となり、収益機会の拡大・金融商品の多様化・顧客基盤の拡張が期待されます。

特に2,000万VND以上の金取引は銀行口座経由の振り込みが義務化され、振り込み手数料ビジネスが拡大する公算が大きいです。

2026年オススメの銀行株は何か?

2026年の私の注目銘柄は、サイゴンハノイ銀行(SHB)です。

理由はインデックス開発大手の英FTSEラッセル(FTSE Russell)が公表した市場格上げ後の指数構成見通しにおいて、SHBは「 FTSEグローバル・オールキャップ(FTSE Global All Cap)」指数への組み入れ候補銘柄の1つと評価されている為です。

邱永漢先生
邱永漢先生

これは所謂先回り投資法じゃな!

Q太郎
Q太郎

指数銘柄に組み込まれる前に仕込んで待つ投資法です。

因みに過去4四半期EPSは順調に伸びていることが確認でき、PEも今だ5倍と割安感があります。

株価は昨年11月ぐらいに底を打ち少しづつ切り上げ傾向です。

今年一年も皆様に笑顔と資産があふれますことをお祈り申しあげます。

それではまた。

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