ベトナム現地メディアの気になるニュース

VIETNAM NEWS

こんにちは、Q太郎です。

日本にいるとベトナム現地のリアルなニュースに日本語で触れる機会が限られます。

そこで私が現地メディアで情報収集をしている中で気になったニュースを要約して紹介し、また簡単な考察も加えていきたいと思います。

Viet Nam News

Viet Nam Newsからはベトナムの株式市場の強化発展について報じらた記事です。

出所:Viet Nam News

以下日本語での要約文。

ホーチミン市のグエン・ドゥック・チー財務副大臣は、株式市場の長期的な発展を確保するために、法的枠組みや政策を強化する必要があると述べています。2月19日に行われた旧暦の新年最初の取引開始のゴングで、同副大臣は市場が直面する障害を取り除き、安全かつ円滑に運営するための取引、支払い、預金、清算のための適切なシステムを整備する必要性を強調しました。また、投資家の権利を確保するために、監視当局は違反を速やかに発見し、真摯に対処しなければならないと述べています。

規制当局、証券取引所、その他の関連機関、市場関係者、投資家、上場企業など、すべての利害関係者が手を携えて、この国をフロンティアから新興市場へと早急に引き上げる手助けをする必要がある、と同氏は強調しています。市場に関する情報は、最良かつ最も透明性の高い方法で投資家や社会に伝えられるべきだと述べています。

ホーチミン証券取引所(HoSE)は、今年、新システムの導入と運用、上場商品の品質向上、情報技術の応用、監督・不正行為の検出・対処の強化、従業員の能力向上などの主要目標に注力する予定です。

この記事は2つの示唆があります。

  1. 株式市場の透明性、健全性の改善。

昨年、一昨年と株式市場における相場操縦などの不正が散見されましたが、今後はそのような不正防止が強化されることが示唆されております。

  1. フロンティア市場から新興市場への格上げ。

これは株式市場へ海外の機関投資家などから大量に資金が流れ込むことを示唆しております。

この2つの強化策で最も恩恵を受けるセクターそれは証券会社セクターです。

株の売りと買いの両方から手数料を取るビジネスモデルは、市場が活性化しだすと一気に業績が回復します。

そのような視点で証券会社セクターを眺めると既にその兆候が株価に現れております。

半値戻しは全値戻し

そこで証券会社セクターについて、昨年の9月を直近の高値とすると、暴落からどの程度戻したのか調べてみました。

銘柄のリストは次の通りです。

出所:VIETKABU
  • 全値:全値戻し
  • 半値:半値戻し
  • ✖ :回復途中
ホーチミン証券取引所銘柄回復状況ハノイ証券取引所銘柄回復状況
AGR半値API
APG全値APS
BSI全値BVS半値
CTS半値EVS
FTS全値HBS
HCM全値IVS半値
ORS半値MBS全値
SSI半値PSI
TCI半値SHS全値
TVB全値VFS
TVSVIG
VCI半値WSS
VDS全値
VIX半値
VND半値

調査対象27社中、9社が✖、10社が半値戻し、8社が全値戻しとなっております。

全値戻し8社の中に、青天井銘柄3社あり

相場の格言に「 全値戻しは倍返し 」なる格言がありますが、全値戻し銘柄の中には過去5年の最高値を突破した銘柄とその目前の銘柄が合わせて3社現れました。

BSI

FTS

MBS

まとめ

政府が進める株式市場の健全性強化とシステムの整備は市場にベトナム人投資をもう一度呼び戻すことに寄与し、その先にはフロンティア市場から新興国市場への格上げと大きなイベントが待っています。

日本の株式市場は新NISAや東証のPBR1倍割れ企業に改善を求めるなどの制度的変化により、これだけ株価が高騰しております。

それを考慮するとベトナム株式市場の健全化と新興国市場への格上げイベントは、証券会社セクターの株価にとって大きな追い風になる公算です。

既に幾つかの銘柄にその兆候が表れだしております。

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