こんにちはQ太郎です。
よく出遅れている割安銘柄を探せと書籍などに書かれておりますが、その指標になるのがPERとPBRです。
この記事では「 VIETSTOCK 」を用いて簡単に確認する方法と考え方も併せてご説明します。
目 次
VIETSTOCKならPERとPERを一発確認
まずはVIETSTOCKを開き、赤枠で囲んだ右上の欄ににテッカ―コードを入力します、今回はSHSを入力します。

緑枠で囲んだところに社名が現れ、黄色枠のところで言語を英語にかえましょう。
下にスクロールすると黄色枠で囲んだ「 Industry Peers 」が右側に現れ、ここをクリックします。
すると同業他社とのPERとPBRの比較が現れます。

以下の画面が表示されます。

また右側に表示してる、P/EとP/Bが以下の意味となります。
- P/E:PER( Price Earnings Ratio ) 株価収益率
- P/B:PBR ( Price Book-value Ratio ) 株価純資産倍率
どちらの指標も値が低い程株価が割安であることを意味します。
PERは以下の計算式で求めることが可能です。
PER=株価÷一株当たりの純利益
つまり株価が割高であればこの値が高くなり、既に株価は高値まで買われていることを意味します。
PBRは以下の計算式で求めることが可能です。
PBR=株価÷一株当たりの純資産
企業には解散価値、いわゆる借金を返し土地や有価証券を売却した後に残る金額のことです。
PBRが1倍であれば、解散価値と株価が同じであり、0.5であれば企業の解散価値の半分の為、株価は安値にあることを意味します。

難しく考えずにPERとPBRは低い程良いと覚えておけば十分です。
ベトナム株投資におけるPERとPBRの考え方
値を確認できたらそれぞれの指標について、考え方を解説していきます。
ベトナム株投資においてPBRは重要ではない
PBRは単純に値が低ければ良いので、目安は1に限りなく近いものを選定しますがこの指標はあまり重要視しません。
理由はベトナム株は成長株の為、成長途中で投資や借入が増えてPBRが高くなっていることは少なくありません。

高度経済成長時期の日本では、小さい企業は資金繰りに追われ、PBRだけを見たらとても投資できる銘柄ではかなったんです、その中から今の大企業が生まれたのです。
PERは最重要な指標の1つ
一方でPERは非常に重要な指標です。
PERについて良く見かけるのが、銘柄の過去の平均値と比較して割安かどうかを判断する方法ですが、これでは過去を見て未来にお金を投資することになります。
株式投資はいつも未来を見て、未来にお金を投資する考え方が重要です。

「 バックミラーでは未来は見えない 」名言ですね。
ではPERを私はどのように考えていくかについて解説します。
緑枠で囲んだSHSを例にあげてご説明します。

ここで大切なことはマクロの経済動向から、ミクロ経済へ視点を絞り込むことができるかが大切です、8月の終わりはコロナウィルスの感染が再拡大した時期の為、以下の連想をしました。
感染再拡大 → ロックダウン → 巣ごもり → 金融投資 → 株式投資 → 証券会社好業績
このような連想は日頃から新聞等で、マクロからミクロへの視点で経済情報を収集していれば、自然と身に付きます。
ここでざっくり前述の表に掲載されている10社平均のPERを計算すると30.1倍になります。
その中でどのような銘柄が先行して高騰し、どの銘柄が出遅れているかを精査します。
例えばSHSと比較する銘柄として、売上高の近いFPTを選びます。
以下が8月末時点の両社の状況です。
銘柄名 | 年初の株価(VND) | 8月末の株価(VND) | 年初一株当たりの利益(VND) | 年初来上昇率(%) |
---|---|---|---|---|
SHS | 20,000 | 40,000 | 3,639 | 100 |
FTP | 18,000 | 55,000 | 1,339 | 205 |
両社の一株当たりの利益は、SHSがFPTの3倍近くあります。
年初の株価に対し、8月末時点ではFPTが3倍の値上がりを示している一方で、SHSは約2倍値上がり状況です。


SHSのPER14.25は業界平均約30倍と比較しても割安で、且つ規模感が近いFTSと比較しても割安に放置されていると判断し約40,000ドン付近で購入しました。
購入後は数ヶ月のガマンの時を強いられましたが、その後株価は急上昇し、12月の株価調整下落をうけても、約50,000VNDを維持している為、25%の値上がりを確保できたことになります。

一方でFTSは高PER、つまり株価が行き過ぎた高値まで高騰していた為、12月の調整局面で暴落し、今も節目の60,000VNDを割り込み暴落が止まりません。

この株価の動きは前述の表の一番下に掲載されているFTSのPER49倍は、高すぎると市場が判断している証左です。
まとめ
割安銘柄を探す指標PERとPBRの使い方と考え方
- 無料で大変便利なツール「 VIETSTOCK 」で一発検索
- PERとPBRは値が小さい程優良
- PBRはそれ程重要ではない、参考程度でOK
- 大切な指標PER、但し使い方だけでなく考え方(マクロからミクロの視点)も重要
皆さんの資産と笑顔が溢れることを祈っております。
それではまた。
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