ベトナム株、卯年は二兎を追う銘柄がおすすめ

PNJ

こんにちは、Q太郎です。

米国の利上げ緩和から株などのリスク資産にお金が戻りつつあります。

ベトナム株も昨年4月から続く下落トレンドも漸く底入れ反転の動きを見せており、投資機会を伺っていた投資家にとって今年はどんな銘柄に投資すべきか悩むところです。

そこで卯年におすすめしたい2つの上昇要因を持つ二兎銘柄をご紹介いたします。

結論から申しあげますと、それはPNJフューアンジュエリーです。

内需爆発、個人消費セクターに強気銘柄多い訳

小売りセクターの回復は他のセクターよりも力強い

昨年2022年のベトナム株はそのセクターにより大きく明暗が分かれました。

次の表は2022年1-9月累計税別後利益の前年同月比ランキングです。

出所:ニュース証券
  • 内需回復により復調 : 緑枠
  • 政府の融資厳格化による低迷 : オレンジ枠
  • 原材料高騰による原価高で低迷 : 紫枠

このデータで注目すべきは、特に7-9月で消費財は2位にランクされ、かつその全体に占める割合が736.8%と爆増しております。

これは明らかに内需が爆発していることを示唆しております。

消費爆発を支える2つの背景

ベトナムはコロナ禍以前より既に消費の急速な増加が進んでおりました。

これは少し古い2006年~2018年までのベトナム人の一人当たりの消費金額@を表したグラフになりますが、2020年のコロナ以前から消費金額が急速に増加しております。

消費@
出所:きらぼし銀行

これらの急速な経済成長の背景には成長著しい新興国に共通する以下の点があります。

  • 一人当たりのGDP3,000ドル越え
  • 生産年齢に占める若者の割合が多い

ベトナムの投資環境については私のブログ中、投資環境で詳しくご紹介しております。

コロナで抑圧された消費欲は2022年にリベンジ消費へ爆発

コロナ禍で抑圧された消費欲は2022年爆発しつつある記事に目が留まりました。

日経新聞
出所:日本経済新聞

このような個人消費回復は、宝飾品の販売大手、PNJフューアンジュエリーにとって、強い追い風となり、株価は昨年11月中旬に底を打つと急反発しつつあります。

チャート
出所:SBI証券

PNJの株価と金相場の相関性と金価格上昇の2つの理由

宝飾品を販売しているPNJフューアンジュエリーは、金地金の販売ももう一つの主力ビジネスとしております。

現在の金相場上昇は同社にとってもう一つの大きな追い風となりつつあり、2つの値動きには相関性があります。

PNJの株価は概ね、金先物の遅行指数

先程フューアンジュエリーの株価は、11月中旬に底を打って反転しておりましたが、それに半月程先行して、同社の株価と連動性が強い金先物価格が上昇に転じていたのです。

金先物
出所:Bloomberg

PNJフューアンジュエリーの株価の動きは、概ね金先物価格の遅行指数であることを示唆しております。

金先物の上昇、その1つ目の理由とは

邱永漢先生
邱永漢先生

利上げ局面では、金利のつく安全資産(国債)が人気じゃ。

Q太郎
Q太郎

しかし遂にアメリカも利上げ緩和、金利のつかない金が見直される時ですね。

相対的にお金は金利の低いところから、金利の高いところへ移動します。

アメリカでは昨年から中央銀行が金利をあげ続けていた為、世界中からアメリカにお金があつまり、ドル高1強の時代となりました。

邱永漢先生
邱永漢先生

ドル高が永遠に続くことはないんじゃ。

しかし今年に入りアメリカでも利上げ緩和の動きがでて来た為、お金は一斉に次の行先を探しだしました、その一つの行先が金です。

2023年は世界経済が不況入り、そして安全資産に見直し買い

今正に不況入りを示唆する長短金利差の逆転現象(逆イールド)が世界中で起きつつあります。

以下のチャートは1976年から米国の10年国債利回りから2年国債利回りの長短金利差の推移です。(セントルイス連銀公表分)

グレーの網掛け部分が景気後退期間になります。

Q太郎
Q太郎

マイナスに落ちて直ぐに景気後退局面では無い点に注意ですね!

チャートがマイナスになった後に不況に突入していることが分かります。

長短金利差
出所:株式マーケットデータ

そしてこの長短金利差の逆転現象は米国だけでなく、世界中に広がりつつあります。

日経
出所:日本経済新聞

つまり、逆イールドがもたらす世界的な景気後退懸念を背景に以下の流れが形成しつつあります。

フロー

そして安全資産である金の先高感を伝えた記事をご紹介します。

日経新聞
出所:日本経済新聞

かつて師、邱先生はお金の動きについてこんな風に言われておりました。

師曰く、「 お金程臆病な生き物はいないのです、その動向こそが未来を指し示す羅針盤なのです。」

金価格上昇の先に見抜く、最高の投資時期

金価格上昇は中国の台湾侵攻リスクのカナリア

私は金価格の上昇の背景にあるもう一つの要因が、中国の存在だと考えております。

それを裏付ける記事をご紹介します。

日経
出所:日本経済新聞

中国は米国債を売り、その資金を元手に金を大量購入しだしております。

かつて資金力にものを言わせて、資源など買いあさったり、アフリカなどの貧しい国を投資による「 債務のワナ 」に落とし入れるなど、そのお金の行先にはいつも黒い渦がありました。

これは中国の台湾侵攻時において、無国籍通貨である金の性質を生かして、西側諸国に挑戦する意図があると推測します。

金は金融版核兵器「 SWIFTからの排除 」への最強の盾

SWIFTはあまり聞き慣れなれない方もいると思いますので、以下の記事をご紹介させていただきます。

SWIFT
出所:MONEYIZM

この国際間の決済システムSWIFTから排除されるとは、国内の企業が輸出や輸入による国際決済ができなくなることを意味しており、経済は大打撃を受けることになります。

そしてその国の通貨は暴落し、輸入物価を押し上げて、国民を苦しめる結果となります。

今回のロシアのウクライナ侵攻により、ロシアはSWIFTから排除された為、業務を停止した日本の主要な企業は以下の通りです。

出所:訪日ラボ

この他、世界的な企業であるマクドナルドやマイクロソフトやグーグルなども業務を停止しており、事実上の撤退となっております。

このような経済への大打撃を与える経済制裁「 SWIFTからの排除 」が金融版の核兵器と呼ばれる理由が理解されます。

中国はSWIFTからの排除に対し、最も有効な対抗策として「 金 」で決済を行う公算が大きいです。

SWIFTから排除されれば、中国の通貨「 元 」の価値は下落、また元での支払いは受けつけ無い国がでてくるでしょう、しかし無国籍通貨の金であれば、決済に応じる国も出てくるはずです。

これがすなわち、金融版核兵器への最強の盾となる所以です。

また中国は金だけでなく、国内の食品流通網の見直しも始めております。

次の記事では、日本の農協にあたるような中国政府系組織が急拡大しつつあることを報じております。

日経
出所:日本経済新聞

昨年の中国ゼロコロナ政策により、人々に食料がいきわたらず、大きな社会不安を巻き起こしたことは記憶に新しいと思います。

食料
出所:BBC NEWS JAPAN

ゼロコロナ政策から食料の安定供給が、有事における国家の安定を図るうえで非常に重要な要素であることを理解し、国営食料品店を拡充していることが伺えます。

中国の台湾侵攻、それは5~10年に1度の最高の買い場

前述しました中国の動向から、台湾侵攻は数年の内に実行されると推測されます。

私は師、邱先生が最強の投資タイミングについて、次のように語っていたことを思い出します。

師曰く、「 最近は5年から10年の間に世界的な危機がおきます、それはドットコムバブル崩壊や、リーマンショックを見れば明白です、最高の買い場とはそのような阿鼻叫喚渦巻く危機のどん底にあるのです。」

私はこの教えを頑なに守り、2015年のチャイナショック2日前に利確した資金を5年間現金で保有し、2020年のコロナ危機時に全投入でベトナム株に投資しました。

しかし訪れるかどうかわからない世界的危機を待って、資金をホールドしておくことは非常につらいことです。

Q太郎
Q太郎

米国株投資真っ盛りを横目にじっと危機到来を信じ続けるのは忍耐が必要でした。

ましてや、中国の台湾侵攻のリスクが高まる程、安全資産の金が買われ、金地金販売に強みを持つPNJフューアンジュエリーの株価は右肩上がりであれば尚更です。

そうであれば、起こるかどうかわからないが、その不安から株価が上昇していく銘柄に先んじて投資していくことは、最高の買い方ではないが、着実な買い方と言えるかもしれません。

まとめ:PNJは個人消費爆発と金価格上昇の二兎追い銘柄

フューアンジュエリーの株価は今後大きな上昇を期待させます、それは次の2つの要因を背景としております。

  • コロナ禍で抑圧されてきた個人消費意欲の爆発
  • 金価格の高騰により追い風を受ける

特に金価格の上昇の背景にあるのは、世界な不況突入への不安から安全資産が買われているだけではなく、中国による台湾侵攻リスクがもう一つの要因として影響していると推測されます。

皆様の笑顔と資産が増えることを祈っております。

それではまた、対酒当歌人生幾何。

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