2020年度投資の失敗3選

投資の失敗

こんにちは、Q太郎です。

昨年2020年を振り返る際に一番重要な作業の1つに「 失敗した投資 」をよく検証することだと思います。失敗を公表することは恥ずかしいのですが、事実を直視することが成長への近道となります。

師曰く、「 損して覚える株式投資、致命傷ではない傷全て、未来への無形資産です。」

私は中国株投資では生傷が絶えない日々を送りましたが、ベトナム株投資でも無傷というわけにはいきませんでした。

失敗の壱:セクター集中の失敗

投資分析をしていると同じセクターの中で、こちらの株もあちらの株も買いたいと目移りすることがよくあります。当たり前のことですが、同業であればある程度株価の動きも類似してきます。

銘柄を物色していたら、水産加工品のセクターで同じような銘柄を2つ購入してしまいました。

  • ANV : ナムべト水産
  • ACL : クーロンフィッシュ

この2銘柄はコロナ禍で大きく株価を落としていた為、2020年8月1日に発行される、EU・ベトナムETAにより関税撤廃の追い風とコロナの落ち込みからの反動で年後半は大きく値を上げると予測しました。

しかし現実には2020年9月に入っても株価の動きは鈍く、また欧州でコロナの終息が見込めない状況が続いていた為、ETAの追い風は期待できないとの判断から、損切りを決断しました。

結果よりEUへの輸出が多いACLを残し、ANVを売却して損切りしました。投資額70万円に対し、数万円の損切りでした。

コロナ禍からの反動EU・ベトナムETAの追い風の戦略で、2つも同じような銘柄を購入したことによるセクター集中の失敗でした。

失敗の弐:勇み足によるフライング購入

本来であれば銘柄の購入は、毎月コツコツ継続的に購入することがドルコスト平均法により、最適な株価で保有できる方法ではありますが、ベトナム株では売買コストが高いので、30万円以下での購入はコスト負けしてしまいます。

従って最適なタイミングを選定する必要があります、私は主に上期決算から第三四半期の決算ぐらいに購入の判断をすることが多い傾向です。

中国株に投資していた当時も、医薬品セクターは不動産セクターの次に暴騰が期待できるセクターだった為、ベトナム株でも医薬品セクターを物色しておりました。

そこでDMC:ドメスコメディカルに注目し、四半期毎の決算内容を追い続けてきました。

第一Qは原料費高騰の影響により、昨年同期比売上-6.2%、同税引前利益-15.3%、第二Qは一転して、同売上+6.1%、同税引前利益+13.4%と大きく回復しました。

第三Qの結果次第で購入を予定しておりました矢先、9月に入ると急に株価が動意づいて暴騰を開始、これは第三Qの結果がかなりの好業績との思惑を背景とした暴騰と勝手に思い込み、ANVとその他の銘柄を売却して、10月2日に買い向かい112万円分購入しました。

このような決算発表前に株価が動意づくことはしばしばあるのですが、今回発表された第三Qの結果は期待を大きく裏切る内容でした。同売上-12%、同税引前利益-54%。

当然株価は私が購入した61,300VND辺りで天井をつけて、その後は52,000から60,000VNDのボックス圏をうろうろしている状況です

出典:SBI証券

株式投資では急に株価が動意し始めても、頭と尻尾はコストと割り切り、しっかり数字のエビデンスを確認してから行動すべきところ、勇み足でフライング購入した典型的な失敗例でした。

その後、DHC:ドンハイベンチェーを購入する為に、10万円程の損失を出して損切りしました。

失敗の参:機会損失

師曰く、「 昔の彼は彼ならず、いつまでも昔の安値に未練を残してはいけません 」

別れた彼女や彼氏が、半年後、1年後に信じられない程の美人やイケメンになっていることは少なくありません、よりを戻したくてもプライドが邪魔して行動できないことが多いのではないのでしょうか?。

株式投資の世界でもこのようなことが良くあります、むしろ昨年の失敗の中で一番多い失敗です。それによる機会損失は片手の指では収まりません。

  • NHA
  • LHG
  • KBC
  • HPG
  • VIX

昨年12月20日にご紹介しましたLHG:ロンハウ工業団地など、背景にある工業団地ビジネスの市場拡大を考えれば、まだまだ株価は上昇するのは分かっていても、早い時期から目をつけて過去の安値を知っているだけに、口惜しさが邪魔していつまでも購入に至っておりません。

そうこうしているうちに、株価に置いてけぼりに合います、これを投資の機会損失と呼びます。

出典:SBI証券

黄色のレ点がこの銘柄を発見した時期で、緑のレ点が過去の安値に未練を残していた時期です。

先生は株式投資は精神修養の場だと云われておりました、恋愛でも投資でも未来に目をむけることが重要なのに、過去に未練を残しているようでは、まだまだ未熟者と恥じ入るばかりです。

それではまた、対酒当歌人生幾何。

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