こんにちは、Q太郎です。
昨今の急激な資源高のトレンドに乗る為に、各セクターを調べているとあるアイデアが浮かびました。それは、コモディティー(資源)高とモータリゼーション高を両方の追い風を掴むことです。
師曰く、「 経済が成長するフェーズにおいて、必ずモータリゼーションの時代がきます、じゃあ自動車株かというと、どのメーカーが生き残るかを当てるのはなかなか難しいんです、だからどのメーカーもお世話になるインフラの方が当たる確率はずっと高いんです。」
私が2000年代初頭に中国株投資をしていた際にもモータリゼーションの時代が到来しました、その際に先生が推奨されていた銘柄が「 アスファルト 」銘柄の上海樺華石油でした。
出典:東洋証券
このチャートは2001年1月から2021年5月までの月足チャートになります、このボラティリティーが新興国経済の成長とバブル崩壊を如実に表しております。
目 次
新興国株投資の鉄板 インフラ関連銘柄
非常に有益な情報を提供されているキャピタルアセットマネージメント社のリポート(2020年3月5日)に次ぎの内容が報告されておりました。
テーマ:ベトナムでの道路インフラの整備
ベトナムでは国全体を発展させるインフラプロジェクトとして、港湾、航空、高速鉄道とともに、高速道路を軸とする幹線道路の整備が加速している。
- ベトナムの道路総延長は約29万5,000km
- 現在高速道路は977㎞だが、2020年~2030年で6,411㎞の高速道路網を整備する計画がある。
- 2030年~2035年にかけて、全長1,365㎞の高速道路8路線を計画
- 道路舗装率は中央政府管理の道路で約85%、その他農村などの地方道は約69%に留まる。
かつてベトナムと同じ南北に長い国である日本でも、経済成長著しい1970年代に「 日本列島改造論 」と呼ばれた高速道路・高速鉄道・本州四国連絡橋などの高速交通網で結び、地方の工業化と過疎と過密、そして公害を同時に解決する政策がとられました。
ベトナムが推し進めている高速道路網の整備促進政策は、かつて日本が経済成長へむけて踏み出そうとしていた姿と重なります。
コモディティー価格の上昇、それはアスファルトも例外ではない
既にこの1年あまり足元ではアスファルトの価格上昇が続いております。
次のグラフはストレートアスファルト価格の日本国内の価格推移を表しものです。
出典:けんせつPLaza
既に地方農村部でも舗装道路ではない道を見かけることがなくなった日本国内においてこれ程の価格上昇であれば、これから整備が進むベトナムでの価格上昇は容易に想像ができると思います。
EV化でアスファルトメーカーに追い風が吹く
師曰く、「 風が吹いて桶屋が儲かる式に考えてみてください、変化の先のそのまた先に何かが見えるはずです。」
新興国のモータリゼーションだけでなく、今世界の大きなはトレンドは自動車のEV化です、この背景にある脱炭素化の流れは、もはや避けて通ることはできません。
この変化に乗じて自動車業界のゲームチェンジャーになろうと従来の自動車メーカーだけでなく、IT、家電メーカー、新興ベンチャー企業などそれぞれの強みを生かした参入が相次ぎ、それはあたかも異種格闘技戦の様相を呈しております。
出典:日経新聞
私はこれらEVカーの普及がアスファルトメーカーにとっては追い風となると推理しています。
そもそもアスファルトは原油から航空機燃料など石油製品を精製する過程で生産される副産物です、現在のアスファルトの高騰は、新型コロナウィルス禍で燃料需要が低迷し、製油所が稼働率を落としている為にアスファルトの生産量が減少していることが背景です。
自動車がEVカーになっても道路建設にアスファルトが必要なことは変わりませんが、EV化は石油製品の精製量を減らすことになり、それは同時にアスファルト生産量の減少を意味しております。
新興国でのモータリゼーションはアスファルトの右肩上がりの需要をもたらす一方で、自動車のEV化は石油精製の減少による、アスファルトの希少化をもたらします、生産コストが同じでその希少化による価格の高騰がおきれば、アスファルトメーカーの業績に追い風になることが予測されます。
それではベトナム株投資において、その追い風を受けそうな銘柄はPLCペトロリメックス・ペトロケミカルです。
同社はアスファルト、潤滑油およびその他の石油化学製品の生産・精製・販売に従事している会社です。
次のチャートは直近1年の日足チャートになります。
出典:SBI証券
今年に入りチャートはダブルトップを形成するかに思われましたが、第一Qの結果が好感をもてる内容だった為に下落トレンドが終わりつつあります。
出典:VIETSTOCK
コモディティー価格の上昇とモータリゼーション、物の見方を変えてみれば、思わぬところに投資のチャンスがあるかもしれません。
それではまた、対酒当歌人生幾何。
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