手を出すと火傷をする銘柄

LSS

こんにちは、Q太郎です。

非常に興味をそそられる銘柄を見つけると同時に、この銘柄に手を出すと火傷をしそうだと感じることは株式投資の世界ではよくあることです。経験を重ねることで、火傷の数も減らせるものです。

利益8倍の記事に目を奪われる

師曰く、「 男の顔は履歴書だけど、女の顔は請求書 」

私は邱先生の主催する邱友会という投資や経済の勉強会に3ヶ月に1度参加しておりました、恵比寿のフレンチレストラン 「 モナリザ 」で開催される為、勉強会の後に気の合う仲間とそのまま銀座や六本木の夜の街にくりだすこともありました。

前述の言葉は夜の街で妖艶な魅力を放つ女性は多い為、そのような女性に近づきすぎると火傷をしますよとの先生からの戒めでした。

株式投資の世界でも妖艶な魅力に魅せられて、火傷を負った数を上げたら数えきれません。

一番記憶に残っているのは、私が中国株に投資をしていた2000年代前半に、路上でマージャンを囲むようなギャンブル好きの中国人の性格を見込んで、マカオのカジノ株に手をだしました。

その株は高値から10分の1ぐらいまで売り叩かれていましたが、大株主がマカオのカジノビジネス牛耳るスタンレー・ホー氏だったので、リスキーとは感じながらも手を出しました。

結果大火傷を負いました。

スタンレー・ホー氏とは、マカオで1960年代からカジノビジネスを興し、1代でカジノ帝国を築いた稀代の傑物でした。昨年2020年に5月26日に98歳でこの世を去り、訃報を耳にして当時のことが懐かしく思いだされました。

出典:GLOBE+

ベトナムでも1人あたりのGDPが3,000ドルを超え、消費関連銘柄にも目を配る必要がでてきました、そんな中で以下の記事に目を奪われました。

出典:VIETKABU

いつも有益な情報を発信し続けているVIETKABUで目にした記事の内容は、LSSラムソン製糖の21年度の超野心的業績目標でした。

この会社はベトナムで市場シェア10%占める大手製糖会社です。

  1. 売上高前年比2.24倍の3兆8,130億VND( 約173億円 )
  2. 税引前利益目標、同8.7倍の2,198億VND( 約10億円 )

これが実現するならば、10バガーになりえる可能性を秘めていると心躍りました。

半期の業績は力不足を感じさせる内容

前述の記事の内容は1次情報の為、本当にその目標が実現するのかどうか、自分でよく検証する必要があります。下記は情報サイトinvesting.comからの業績情報の抜粋になります。

出典:Investing.com

この会社はベトナムでは珍しく6月決算の為、黄色線2ヶ所はそれぞれ21年度第一、第二四半期の営業利益になります、それらを合計しても4,375百万VNDしかならず、前期第4四半期( 赤線部 )の半分にもとどきません。とても前述の目標業績に届くとは考えられない半期の結果です。

株価は不思議とウナギ昇り

一方株価については、業績とは対照的にウナギ昇りの状況が続いております。

出典:SBI証券

上記は過去1年間の週足チャートになります、安値から3倍近くまで上昇しております、1月19日の暴落からも順調に回復しており、おぼつか無い業績からは理解しがたい動きになっております。

そもそも食品の商売は人の胃袋を相手にしている商売の為、不況下でも底堅い業績が期待できます、一方で爆発的な業績の伸びは期待できないのと、利益率の低い商売です。同社の2020年の営業利益率は1.5%を切るレベルです。

以上の内容を踏まえると不思議な株価の上昇からついつい手を出したくなる銘柄ではありますが、そんな時はいつも過去の火傷の跡が微かに痛む感じを覚えます。

それではまた、対酒当歌人生幾何。

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