こんにちは、Q太郎です。
株価が高騰するには、それなりの理由があります、その理由を知りたいと思えば思うほど、?(なぜ)の棘(トゲ)が私の脳に突き刺さったまま鈍い痛みを発し続けます。
師曰く、「 証券会社の営業マンやアナリストの話を鵜呑みにしてはいけません、大切なことは自分で考え、疑問を持ち、検証することです。」
先生は証券会社の営業マンに大金持ちになった人はいない為、そのような人の話は参考までに聞き流し、自分の頭で考えることをいつも説いておりました。
気候変動が原因か?、2021年はコモディテーの荒れる年?
2月17日にLSS:ラムソン製糖について記事を書きました。この銘柄はその後も謎の爆上げを継続し続けております、その爆上げの理由を下記の記事に煽られた個人投資家が多いからと無理に結論づけるのは、なんともすっきりしない理由の為、自嘲すら感じてしまいます。
出典:vietkabu
前述の記事は、同社の2021年度の税引き前利益が予想の8.7倍になるとの内容でした、このような情報に煽られた投資家が買い向かっていると思いこんでおりましたが、あまりに長く続く暴騰にもっと別の理由があるのではと、疑問の棘が能に刺さったままでした。
そんな折に日経新聞で下記の記事を見つけました。
出典:日経新聞
前述の記事では下記の砂糖価格高騰の理由が記載されておりました。
- 主要輸出国で粗原料のサトウキビ、てん菜の収穫量の減少
- コンテナ不足による供給減少
- 巣ごもり需要の増加
- 主要輸入国、パキスタンの輸入枠拡大
- 砂糖価格の先高感から買い占めが鮮明
前述の記事を読み、LSSについての疑問の棘が鋭くうずくのを感じました、LSSは大手製糖メーカーの為、株価の高騰は粗糖の原料不足を背景にした、砂糖価格上昇が株価に織り込まれつつある為、爆上げが続いているのだと理解しました。
原料高騰+政府のAD課税が国内製糖メーカーの株価を押し上げる
いつも有益な情報を提供しているVIETKABUで前述の記事に関連する情報を見つけました。
出典:VIETKABU
この記事では、ベトナム政府によるタイ産の砂糖への反ダンピング課税33.88%と粗原料不足による砂糖価格の先高感から製糖メーカーの株価が暴騰していることが書かれておりました。
最近新聞紙面では今年は原油、トウモロコシ、粗糖、樹脂などコモディテーの高騰のニュースが次々報じられております。
原油は協調減産、トウモロコシや粗糖は収穫量減少、樹脂は北米の大雪による停電と工場稼働停止、これらは気候変動による影響と、コロナ禍で溢れかえる投機マネーが複雑に絡み合っている為、直ぐに収束することは考え難いと思います。
もしそうであれば、時価総額の小さいベトナムの製糖メーカーの株価が、舞い上げられることも納得がいきます。
LSSはベトナム銘柄では珍しい6月決算の銘柄です、まだ第二Qまでの結果までしか見えておりませんが、気の早い投資家が買い向かっているのだと思います、私は第四Qの結果がでる4月ごろに購入の判断をしても遅くないと思います。
前回LSSは近づいたら火傷をしそうな銘柄と紹介しましたが、もう少し近づいても火傷はしないかもしれません。
それではまた、対酒当歌人生幾何。
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