水面から飛び出す日は近い、水産セクター

ACL

こんにちは、Q太郎です。

レストランやホテルなどのサービス産業セクターは、今回のコロナ禍で最も打撃を受けたセクターです、またその影響はレストランなどに食材を提供している水産セクターにとっても大きな打撃となりました。

ベトナムの主要輸出水産品であるパンガシウス( チャ魚=ベトナム産ナマズ )はあっさりした味わいの白身魚で、フライなどにして食されことが多い魚です。

出典:クーロンフッシュ HPより

この魚を養殖、加工し輸出しているACLクーロンフィシュの株を購入したのは、私がベトナム株を初めて間もない昨年5月ごろで、コロナ禍による投げ売りは絶好の買い場と判断しましたが、まさか1年以上も忍耐を強いられるとは当時は予想できませんでした。

師曰く、「 株の儲けはガマン料、特に新興国株投資成功の秘訣は、銘柄選定能力は10%、後り90%は忍耐力です。」

コロナ禍直撃のセクター

次の記事では2020年のパンガシウスの輸出がどのぐらい減少したかを伝えております。

出典:VIET FISH MAGAGINE

この記事ではベトナム農林省によれば、パンガシウスの輸出は2019年比で25%減少したことが伝えられております。

2021年は急回復の年に

出典:SEA FOOD NEWS. COM

この記事ではベトナム水産物協会(VASEP)によると、2021年1月のベトナムのパンガシウス輸出が、前年同月比21.7%増加したことが伝えられております。

やはりパンガシウスの輸出増加は、各国のワクチン接種による経済活動再開と連動すると考えます。

次の図は国・地域別の100人当たりの接種回数を色別に示してものです。

出典:日本経済新聞

この図は、後述するベトナムのパンガシウス輸出会社がどの市場に向けて輸出をしているかを見るうえで非常に参考になる図です。

水産セクター注目銘柄3選

先日いつも有益な情報を提供されているVIETKABUサイトで興味深い記事を見つけました。

出典:VIETKABU

この記事の前日に、水産セクターの株価は大幅高になりました、VHCの株価だけが上がるのではなく、セクターの多くの銘柄が上昇したのは、このセクターに非常に注目が集まっていることを示唆しております。

私は投資家の注目がこのセクターに集まる理由は、株価と業績との連動性が非常に高い為ではないかと推察します。

私が注目している銘柄は次の3銘柄になります。

VHC ビンホアン水産:パンガシウス加工輸出最大手、国別輸出割合:米国54%、中国20%

ANV ナムベト水産:南部メコンデルタ地方の水産企業:別輸出割合:中国20%、その他多数。

ACL クーロンフィッシュ:パンガシウス輸出の中堅企業:国別輸出割合:中東60%、欧州20%

次のチャートはVHCの株価の推移表したチャートです。

出典:SBI証券

また次の表はVHCの2017年からの業績を示した表になります。

出典:VIETSTOCK

このようにVHCは2018年に好業績をあげて、翌年は業績が下がり、2020年はコロナ禍で急落している業績が直に株価に反映されております。

次のチャートはANVの株価の推移を表したチャートになります。

出典:SBI証券

また次の表はANVの2017年からの業績を示した表になります。

出典:SBI証券

ANVは2017年から2019年にかけて順調に業績を伸ばし、株価も業績にしっかり連動した動きになっています。

次のチャートはACLの株価の推移を表したチャートになります。

出典:SBI証券

また次の表はACLの2017年からの業績を示した表になります。

出典::SBI証券

ACLは2018年の業績改善により、短期間で大暴騰した銘柄です、但し2019年の業績が振るわなかった為、その後大暴落しております。

水産セクターは非常に業績と株価の連動性が高く、投資家にとっては投資判断が下し易いセクターです、今後も出てくるニュース次第では敏感に株価が反応すると思われます。

また前述の3社の輸出地域を国・地域別の100人当たり接種回数の図に照らし合わせると、どの銘柄が先に暴騰するかが見えてきます、VHCは5月にANVとACLは6月に入ると下値を切り上げ始めている順番は、輸出地域の接種回数と比例していることが分かります。

3社の内どの銘柄が1番暴騰するか、それは今後の業績結果次第ですが、間違いなく投資家から熱い視線を向けられていることだけは確かなようです。

それではまた、対酒当歌人生幾何。

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