ベトナム株メガ配当株投資現る

NTL

こんにちは、Q太郎です。

私は友人とお酒を飲みながら投資について会話を楽しむことが好きです、その友人はいつも米国株高配当投資こそ投資の最適解だと持論を展開します。

そしていつも新興国株投資なんてオワコンだと私を揶揄します、思えば2000年代前半に私が中国株投資を始めたころも、周りの人は私の中国株投資に懐疑的でした。

その友人はいつもお酒はハイボールを飲んでいますが、それもいつもメガハイボールです、お酒がテーブルに運ばれて来る度に、ベトナム株で高配当を凌駕するメガ配当株投資銘柄を見つけて友人に教えたらびっくりするのではないかと、心の中でこっそり思っております。

ニーサでベトナム株配当金への課税を回避

私は投資方法は目的により選定されるものだと思いますので、老後資金を作る目的では米国株高配当投資は最適解であることに疑いの余地はありません。

しかし私の投資目的は若者が最速で資産形成し、そして自分の才能を開花させる仕事をする為にお金の呪縛から解放されることを目的としております。その為に目標として毎年33%以上資産を膨張させることを目指しております。

師曰く「 所得を増やさず、資産を増やす、所得に対する税を回避するには、株や土地など毎年資産額が膨張するものに投資することが大切です。」

師の言葉から米国株高配当株投資が、米国株インデックス株投資にアンダーパフォームすることが理解できます、配当に対する税金が資産の膨張の足かせになるのです。

しかし日本ではNISA(少額投資非課税制度)を用いれば、配当に対する課税(20.315%)を回避できます、つまりこのNISA枠でベトナム株を購入すれば、元々配当金に対して非課税のベトナム株のメリットとNISA枠の非課税のメリットの両方を享受できます。

これで高配当銘柄を凌駕するメガ配当銘柄を見つけだし、且NISA枠で購入することができれば資産膨張スピードは更に加速されます。

ベトナム株メガ配当株をスクリーニング

それでは実際にベトナム株メガ配当株を探してみたいと思います。

以下の基準にてスクリーニングをしていきます。

  • 配当利回り10%以上:米国高配当株投資は配当利回りは概ね3.5%前後なので倍以上を設定
  • 配当性向70%以下 :通常配当性向は50以下が安全だが、高収益銘柄選定の為高めの設定
  • 営業利益率10%以上:通常5%程度が目安だが、成長株株多い新興国株の為、高めに設定

Dividend Yield(%) : 配当利回り、Operating margin:営業利益率、Payout Ratio : 配当性向

ここから更にスクリーニングしていきます、その基準は以下の項目です。

  1. 過去3年連続配当
  2. 業績推移(2017年~2019年)
  3. NISA扱いの有無

ベトナムの証券会社を使っている方も多いと思いましたので、NISAは最終基準といたしました。

ベトナム株メガ配当投資銘柄4選

No1.TCL タンカンロジティクス

利回り: 23.26%

市場 : ハノイ

配当金: 2020年7,000VND、2019年2,000VND、2018年1,800VND

業績 : 3年連続増収増益

NISA : 〇

総評:ベトナム株の高配当銘柄としては筆頭格、調べられる範囲では2010年から10年以上連続配当を続けている。ビジネスも参入障壁が高く、安定収益が見込まれる為、今後も連続高配当に期待が持てる。株価も5月中旬から下値を切り上げつつあり、高配当株投資家にとっては注目の銘柄。

出典:SBI証券

No2.SCIエレクトロニクスカンパニー

利回り: 17.37% 

市場 : ハノイ

配当金: 2020年7,000VND、2019年10,000VND、2019年株配

業績 : 3年連続増収増益

NISA : ×

総評:発電所建設に強みを持つ会社、昨年の安値から今年の高値で20倍近く値上がりをした銘柄です、配当は2015年以降2016年以外は連続して配当を出しているが、株配のみの年もある為、注意が必要。第一Qも好業績を残しており、2021年の配当には期待が持てる銘柄。

出典:VIETKABU

No3.SHEソンハエネルギー開発

利回り: 10.35%

市場 : ハノイ

配当金: 2021年1,000VND、2020年1,000VND+株配、2019年3,000VND

業績 : 3年連続増収増益

NISA :  ×

総評:クリーンエネルギー機器を生産販売をしている会社。配当は2018年から2021年まで連続配当、業績は2020年でもほぼ横ばいを維持している為、今期既に2,000ドンの配当を発表している。今年更なる配当があれば、利回りはかなり高くなることが期待できる銘柄。

出典:VIETKABU

No4.NTLトゥリエム都市開発

利回り: 10.31%

市場 : ハノイ

配当 : 2021年1,500VND、2020年1,500VND、2019年3,500VND

業績 : 3年連続増収増益

NISA : 〇

総評:ハノイ近郊で特に高層建築に強みを持つ不動産開発会社。過去2008年から2021年までに配当が無かった年は2012年と2016年の2年のみの為、今後も連続配当が期待できる銘柄です。

2020年は売上こそマイナスでしたが、営業利益は昨年比で20%以上伸長し、また営業利益率は驚愕の50%以上、まさに高配当で高成長の2物を持ち合わせた銘柄。

出典:SBI証券

今回既に2021年の配当が出ている為、スクリーニングをすり抜けてしまった銘柄もあります、例えばWCS西部バスターミナルなど、現在の株価188,000VNDに対し、昨年51,600VNDの配当がありました。今年は既に2,000VNDの配当が発表されており、減配の公算です。

取り上げた銘柄も、たまたま昨年高配当だった為に利回りが良くなったケースもある為、更に詳細な分析が必要かと思います。

ベトナム株はまだ歴史が浅い為、高配当でもそれが毎年継続されるかどうか分かりません、それは経営者が株主との付き合い方を学ぶ過程で形成されていきます。

税引き調整後3~3.5%で米国株高配当投資と呼ばれるならば、NISAで非課税になり配当金をそっくりそのままいただけるベトナム株の配当金はメガ配当投資と呼ばれる日がいつかくるかもしれません。

それではまた、対酒当歌人生幾何。

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