こんにちはQ太郎です。
ベトナム株VNインデックスは先週5月18日(金)に1,240.71VNDで終えました、一時は1200VNDを割り込む場面も現れ、ベト株クラスターの皆さんは過呼吸になったのではないでしょうか?
直近高値1,500VNDから22.9%下落の1,156VNDで弱気相場入りしたので、そのまま下落の一途かと思いましたが、ここから1,240.71VNDまで戻す、方向感の無い動きをしております。
このボラティティー、新興国株投資あるあるですね
この記事ではこのような方向感の無い動きを株価が示すときに、投資家がするべきことを解説します。
結論から申しあげると、「 休むも相場 」、つまり株価に一喜一憂せず静観することです。
目 次
方向感の無い相場、その背景にあるのは。
経済2大大国のGDPは世界経済を揺さぶる
経済2大大国とは、もちろんアメリカと中国を指します。
世界のGDPランキング上位は以下の通りです。
出展:世界経済のネタ帳
一方ベトナムは同41位の366.2(単位:10億USドル)です。
それは米国の62.8分の1、中国の47.6分の1です。
このGDPの規模を見れば、この経済2大大国どれほど世界経済揺さぶるかが理解できます。
2大経済大国の先行きに不透明感
この2大経済大国の先行きが怪しくなって来ております。
アメリカはインフレがジワジワ企業業績を蝕む
アメリカの中央銀行にあたるFRB(連邦準備理事会)はインフレを抑え込む為に5月4日までに開いた会合で、22年ぶりとなる0.5%の大幅な利上げと金融資産の圧縮を決めました。
しかしこれは少々遅きに失した感が否めません、既に米企業の業績はインフレに蝕まれていることが、次の記事が報じております。
出展:DIAMONDonline
売り上げは伸びる一方で、急激にコストが上昇を受けて、純利益は半減しており、インフレにかなりの影響を受けていることが示唆されます。
これを受けて米国の主要な株価指数と小売り銘柄は大きく下落し、米国経済の未来に現れつつある暗雲を予感させる動きです。
出展:大和アセットマネジメント
中国のロックダウンはサプライチェーン最大のボトルネック
現在中国ではコロナの感染者が一人でも判明すれば、全住民を隔離させる「 ゼロコロナ 」政策が実施され、経済は大混乱に陥っております。
この政策が製造業のサプライチェーンに大きな影響を及ぼしていることを次の記事では報じております。
出展:JIJI.com
上海市のロックダウンは6月には解除の見通しですが、天津市でも感染者発生と全住民の隔離施設への移動など、今後周辺都市への拡大が懸念されます。
ベトナム経済は底堅く成長する公算
2大経済大国の間でベトナムの経済がどうなるのが気になるところです、ベトナム経済の成長を裏付けるデータがデカルトデータマインが示しております。
デカルトデータマイン指数が示すべトナム経済の強さ
出展:日本経済新聞
この記事ではアジアの主要輸出国の輸送量の前年同期比を以下のように伝えております。
- 中国 :2%減
- 韓国 :4%増
- べトナム:11%増
- 台湾 :3%増
このデータから以前として中国の存在の大きさと同時に、急速にベトナムの輸出が増えており、これは中国からチャイナプラスワンと目されるベトナムに重心が移りつつあることを示唆しております。
高い預金金利が示すベトナム経済の力強さ
私は母から子供の時に、金利7%で元本が10年で2倍になることを覚えておくように教えられました、当時は1970年の後半でまだまだ日本が右肩上がりの経済成長を続けていた時代でした。
いつも良質な情報を提供されているVIETKABUにベトナム経済の強さを示唆する記事を見つけました。
出展:VIETKABU
銀行とは預金者に金利を払い、その金利より高い金利で企業にお金を貸出してその鞘が利益となるビジネスです。
この記事では、預金者に更に高い金利を払っても十分企業の資金需要が強いことを示唆しております。
景気と金利を図解すると以下のようになります。
出展:東海東京証券
相場は休めど頭の中は休めない
私が中国株投資をしていた2008年8月ごろ、中国株は高値の半分ぐらいまで下落して、まだ株式投資初心者の私はこんな時にどうしたらいいのか、師である邱永漢先生に尋ねたことを記憶しております。
師曰く「 天井三日、底百日、株式投資はこの格言通り、そのほとんどがガマンの日々なんですよ、休むも相場。 」とニコニコしながら教えられたことを記憶しております。
株式投資初心者は、皆この苦しみを乗り越えて成長するのじゃ、ガマンガマン
ベトナム株、株価下落時にやるべきおすすめな活動は?
株価は上昇しているときより、下落している時の方が、投資家は忙しく成ります。
経済の変化からどのセクターに追い風が吹き、どのセクターに逆風が吹くのか、株価の方向性が見えない時は、リバウンド時に備え株式選別シュミレーションをするのがオススメです。
私が考える経済の変化点
- コロナ禍終息 → 個人消費回復 → 小売り、旅行関連セクター回復
- 資源供給の不安定 → インフレ → 資源エネルギーセクターの高騰
- 権威主義国(中国)への懸念 → サプライチェーン見直し → 工業団地セクター暴騰
このような経済の変化の中で、注目している銘柄は以下になります。
- PNJ フーニュアンジュエリー
- DPM ペトロベトナム化学肥料
- LHG ロンハウ工業団地
嵐はいつまでも続く分けではありません、次の潮目の変化に備え今はじっくりトレンドの変化から個別銘柄を調査する時期と捉えるべきでしょう。
皆さんの資産と笑顔が溢れることを祈っております。
それではまた、対酒当歌人生幾何。
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