港湾、海運セクターにお宝銘柄を探せ。安定ならSFI、急成長ならTMS

SFI

こんにちは、Q太郎です。

著名投資家ウォーレンバフェット氏は多くの名言を残しており、その名言の中に「 有料の橋 」があります。この言葉はその橋をわたならければ、向こう岸に行けないような強い独占性のある企業を表した言葉です。

投資の世界では、港湾、海運セクターが最も「 有料の橋 」を見つけ易いセクターです。なぜなら港や海運は初期投資額が莫大で、競合相手が生まれにくい為です。

コロナ禍でも貿易額は右肩上がり

師曰く、「 年々貿易額が増加すれば海運会社や港湾会社は黙っていても仕事が増えて、それをこなすだけでも精一杯です。」

先生は加工貿易立国において輸出入の増加にともない、投資先として魅力が増してくる銘柄として、海運、港湾銘柄を推奨されておりました。

私も中国株投資をしていた2005年ごろは国際コンテナや赤湾港航などに投資して大変報われました。

いつも有益な情報を提供されているVIETKABUに2020年のベトナム貿易額についての記事を見つけました。

出典:VIETKABU

記事では2020年通年のベトナムの貿易額は、輸出が昨年比+7.0%増の2826億5500万USD、輸入額は昨年比+3.7%増の2627億0100万USDとなり、コロナ禍でも過去最高を記録したことが掲載されておりました。

証券会社の扱いが少ない港湾銘柄

情報サイトVIETKABUに掲載されている港湾銘柄について調べてみました。( 単位:100万VND )

  1. CLL カットライ港湾 : 推定売上408,198(+16.5%)営業利益122,683(+8.8%)
  2. CAG アンザン港   :   売上 57,138(-17.9%)営業利益 5,369(+3.5%)
  3. CDN ダナン港    : 売上 904,303 (+9.7%)営業利益 258,458(+16.6%)
  4. NAP ゲーティン港湾 :  売上195,558(+9.6%) 営業利益 8,809(-9.2%)
  5. PHP ハイフォン港 : 推定売上2,032,950(-3.9%) 営業利益 717,089(+15.8%)
  6. VGP ザウクア港 :  売上9,238,488(-27.4%)営業利益 26,070(+215.9%)

「 推定 」とついているのが第4Qの結果が分からない為、第3Qの数値と同じ数値で概算で計算しております。

売上と営業利益両方が増加しているのは、CLLとCDNだけです。それぞれの特徴は以下の通りです。

  • カットライ港:ベトナムで最も重要な経済拠点であるホーチミンや、ドンナイ省等に隣接。
  • ダナン港  :中部地方最大のコンテナ港であり、同港は観光用の港湾としても知られている。

どちらも貿易額の伸び率、輸出+7%、輸入+3.7%を大きく上回っており、興味を惹かれる銘柄ですが、残念なことにどちらもSBI証券での扱いがない為、これ以上調査を継続することは諦めました。

運輸セクター

運輸セクターは比較的数が多い為、売上と営業利益の伸びが高い銘柄を抽出しました、

SFI : サフィ運輸

海上運送では大手5社の一角です。業績も堅調に推移しております。中でも下記の表中黄色にマーキングした「 Trailing EPS 」は1株当たりの利益を示しており、2019年度に比べ1.69倍に増加しております。

Net revenueは売上、P/EはPERになります。

出典 : VIETSTOCK

2019年末の株価は約22,000VNDでこの1.67倍とすれば、37,180VNDになります。株価は1月19日に調整局面を迎えましたが、直近の高値は40,000VNDであった為、2020年の業績は織り込み済みとみたほうがよさそうです。

出典:SBI証券

このような運輸銘柄は安値を拾って暴騰を狙うよりも、四半期に1度貿易額の推移を参考にしながら買い入れるような銘柄です。暴騰も無い一方、大きな暴落もすくなく、直近高値40,000VNDからこの調整局面でも15%の下落に留まっております。高騰よりも安定成長を狙える銘柄です。

TMS : トランシメックス

日通ベトナムに50%出資する運輸会社のTMSは、昨年岡山県に本社がある各種運輸事業を手掛ける両備ホールディングスの子会社により株を23.7%保有された為、同社を筆頭株主として迎えいれることになりました。今後親会社指導の下さらなる業務の効率化と業績拡大が見込まれます。

2020年の業績はまだ確定しておりませんが、既に第三クォーターまでの営業利益の合計が、2019年の通年の営業利益を上回っており、2020年の最終業績に期待が持てます。

2019年:営業利益240,507

2020年:営業利益259,494(但し第一Q~第三Qまでの合計)

PERも6~7倍と同業他社の15~16倍に比べ割安感があります。

日本の企業から出資を受けたり、出資をしたりと日系企業に関わりが深く、外資によるガバナンスが強化され今後さらなる成長が期待できます。

それではまた、対酒当歌人生幾何。

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