こんにちは、Q太郎です。
この1ヶ月は非常に景気の先行きを不安を感じさせるニュースが散見しました。
このような経済環境下では安心して投資できる銘柄が限られてくるのはベトナム株でも同じです、私がこの環境下で投資する銘柄を選ぶとしたら、それはHPGフォアファットグループです
この記事は不透明感の漂う経済情勢下では、どんな銘柄を選択すべきかをご説明させていただきます。
目 次
世界経済3つの不透明感
中国経済の先行きに暗雲の兆し
中国がクシャミをすると、世界経済が風邪をひく、中国の経済規模GDPは日本の3倍、世界第一位のアメリカの背中に手が届くのは時間の問題です。
次の表は世界のGDPの1位から11位までを現した表になります。
その中国経済の先行きに不安を感じさせるニュースが世界中を駆け巡りました。
- 中国恒大グループデフォルトの危機
- 中国製造業PMIは49.6、好不況の別れ目である50を割り込み景気減速が鮮明となる
- 中国で大停電、「 脱炭素 」で地方政府は二酸化炭素削減強化の為、石炭火力発電を抑制。
私は中国恒大を中国政府が破綻させる場合は、相応の不動産市場を下支えする措置を用意した上でしか破綻はさせないと予想します。
それは中国政府が日本のバブル崩壊をよく研究しており、また中国で2015年ごろに不動産バブルを乗り越えた経験がある為です。
中国9月PMI、製造業は49.6に低下 非製造業は50台回復
[北京 30日 ロイター] – 中国国家統計局が30日発表した9月の製造業購買担当者景気指数(PMI)は49.6と、予想に反して前月の50.1から低下し、景況悪化を示した。原材料価格の高騰と電力不足が中国の製造業を圧迫し続けている。
出典:REUTERS
むしろ、No2の製造業PMIが下がっていることは、コロナからの世界経済の反動需要がそろそろ頭打ちしつつあることを示唆していると思います。
そしてNo3についても経済優先であった中国政府は、経済を犠牲にしても国としての体面重視の姿勢が垣間見えます。
欧州経済にも中国経済の減速の影響が忍びよる
アメリカと中国の対立が激化する一方、欧州と中国の経済的な関係は非常に密接な関係のがあります。
次の記事では欧州経済の中国経済との関係を報じた内容です。
新型コロナ禍で、中国市場が欧州企業の回復の支えに
EUと中国との貿易は着実に拡大し、その関係を深めてきた。EU統計局のデータによると、2011年から2020年の間でEU27カ国から中国への輸出は年平均で5.4%伸び、この期間に輸出額は1.6倍に増えている。輸出を大幅に上回っている輸入も同期間中年平均で4.6%拡大し1.5倍となっている。
出典:JETRO
このように欧州経済は中国経済と密接な関係がある為、中国の経済動向や中国政府の政策により、大きく揺さぶられる傾向があります。
以下の記事では欧州企業が中国政府の政策により大きな影響を受けていることが伝えられております。
高級ブランド株が急落 中国の格差対策に思惑売り
世界の高級ブランドの株価が急落している。高級ブランドやサービスを提供する世界80社で構成する株価指数「S&Pグローバルラグジュアリー指数」が約5カ月ぶりの低水準に落ち込んだ。中国の習近平(シー・ジンピン)指導部が貧富の差を縮小を示す「共同富裕」を提唱し、高級ブランドの中国事業の先行きに不透明感が生まれたのがきっかけだ。
出典:日本経済新聞
ドイツの自動車メーカーフォルクスワーゲンの世界の市場別販売台数は以下の通りです。 (2021年1-6月)
- 欧州:213万台
- 中国:185万台
- 北米:49万台
この数字が示す通り、中国1ヶ国の市場規模が如何に大きいかが理解できます。
これらの影響を受けて、欧州通貨ユーロはドルや円に対して大きく売り込まれております。
ユーロ失速、一人負け、揺らぐ景気楽観論、ドルや円に資金退避
ユーロが失速している。主要3通貨間でみると対ドルで年初来安値圏に沈み、夏場以降は対円でも下落基調が鮮明。新型コロナウイルスの感染再拡大や中国の規制強化で世界経済の先行きに不透明感が漂い、リスク回避通貨とされるドルや円に投資マネーが還流している。コロナ後の景気回復は「米欧先行・日本停滞」と指摘されてきたが、主要通貨ではユーロ欧州経済への暗雲となり、資金は最後の安全退避地
出典:日本経済新聞
元々複数国家の集合であるユーロは南部と北部では経済政策が大きく異なり、これを何とか欧州の盟主ドイツがその統一を支えてきましたが、メルケル首相退任とドイツの連立政権樹立への不信感から、マネーもその脆弱な市場に別れをつげつつあります。
欧州通貨ユーロ下落はその象徴です、それはドル、円両方に下落の一途を示しております。
世界経済最後の砦、米国市場、しかし宴の終わりは静かに忍びよっている。
米国株、ダウ反落し569ドル安 ハイテク株に売り ナスダック今年3番目の下落率
【NQNニューヨーク=川内資子】28日の米株式市場でダウ工業株30種平均は5営業日ぶりに反落し、前日比569ドル38セント(1.6%)安の3万4299ドル99セントで終えた。米長期金利が一時、6月中旬以来の水準に上昇し、金利が上昇すると相対的な割高感が意識されやすいハイテクなど高PER(株価収益率)銘柄が売られた。米連邦債務の上限問題への懸念も投資家心理を冷やした。
出典:日本経済新聞
世界経済を牽引していた米国株、特に投資家の絶対的信頼を集めていたハイテク株にも、遂に下落の足音が聞こえてきました。
この背景にあるのは、米国の長期金利の上昇です、ITなどの米国グロース株は長期金利とはシーソーの関係になり、長期金利が上昇するとITなどのグロース銘柄は低迷し、資金は逃げだします。
次のチャートはアメリカ10年もの国債の日足チャートです、黄色線の部分で急騰しております。
アメリカから逃げ出す資金はどこへ向かうのか、安全資産の金、安全通貨の日本円、スイスフラン、しかし未だその方向性は明らかになっておりません。
HPGフォアファットに吹く3つの追い風
中国、欧州、米国と経済情勢に陰りが見えつつある中で、ベトナム経済も厳しい状況が伝えられております。
いつも有益な情報を提供されているVIETKABUで次の記事が目にとまりました。
PMIが景気の好不況の別れ目を示す50を下回った状態を継続しており、第三四半期決算も厳しい状況が予想されます。
そんなベトナム株の中で購入に値する裏付けが多い銘柄、それがHPGフォアファットグループです。
それは次の3つの理由の為です。
中国の鉄鋼メーカーは減産傾向
中国鉄鋼大手、減産急ぐ CO2ゼロへ中央政府の意向くむ
中国の鉄鋼大手が大幅な減産を余儀なくされている。地方政府の指令で業界2位の河鋼集団などが高炉閉鎖や生産量の削減を急ぐ。背景には中央政府が掲げる2060年に二酸化炭素(CO2)排出量実質ゼロの目標がある。中央の意をくんだ地方は排出量の多い鉄鋼業界を標的にするが、鋼材価格は足元で急上昇し、製造業のコスト負担が増す可能性がある。
出典:日本経済新聞
中国政府は2060年までにCO2排出を実質ゼロにする目標を掲げている為、CO2排出量の多い鉄鋼業は減産傾向です。
それは鉄鋼の需給がタイトになり、国際価格が上昇する局面において、いつも大増産により国際価格を暴落させてしまう中国の鉄鋼業界の動きに明らかな変化が生じつつあると考えます。
あのトヨタも受け入れた鉄鋼価格の値上げ
中国の鉄鋼業減産のトレンドは、あの自動車業界の巨人であるトヨタの態度に影響を与えております。
日本製鉄とトヨタ、鋼材値上げ決着 広がる亀裂
トヨタ自動車は2021年度下期の部品会社に卸す鋼材価格の引き上げを決めた。上げ幅は1トン2万円と10年度以降で最大だ。背景にあるのは値上げで決着した日本製鉄との価格交渉だ。その過程で日鉄は「供給制限」を示し、不快感を強めたトヨタは輸入材などの調達拡大も検討する。価格交渉をリードしてきた両社の間で亀裂が広がっている。
出典:日本経済新聞
この記事が報じているように、鉄鋼メーカーにとってユーザーへの値上げをし易い環境であり、それは利益拡大に直結する公算です。
鉄鋼石価格の下落は鉄鋼メーカーの利益を拡大させる
2021年は資源高(コモディティー高)のトレンドです、石油、ガス、綿糸、石炭とあらゆるものが値上がりしております、身近なところではマーガリンやコーン油などから値上げを感じることができます。
そのコモディティーの中で、唯一下落しているのは鉄の原料となる鉄鋼石です、この背景にはやはり中国の存在があります。
8月から始まった下落トレンド、その理由は次の2つの理由です。
- 中国鉄鋼業への減産要請:中国政府はCO2排出抑制を優先、もはや鉄鋼業は優先される産業では無くなっております。
- オーストラリアとの政治的軋轢:中国政府はウイグル族への人権問題への非難を受けて、その報復として豪鉄鉱石の中国への輸入を禁じ、国際市場に鉄鉱石がだぶつきだしました。
鉄鉱石価格の下落は、すなわち鉄鋼メーカーの利幅拡大を意味しており、中国メーカーの減産が続いている現状では、鉄鉱石価格下落=鉄鋼メーカー好業績の公算です。
好調な第三四半期決算を予想させるニュースが相次ぐ
まだ正式にはHPGの第三四半期決算は公表されておりませんが、市場には好決算を予感させるニュースが現れだしました。
いつも有益な情報を提供されているVIETKABUで次の記事に目を奪われました。
この記事では9月のめっき鋼板の輸出が好調なことが伝えられております。
この記事では、同社の鉄鋼販売量が前月比で+7%、前年同月比で+22%を維持、心配されていた前月比、前年比割れは回避されました。
このニュースは同時に7-9月第三四半期業績への強い期待を抱かせるものです。
まとめ:不況下で負けないおススメベトナム株
不透明感が日に日にましてくる世界経済の中で、ベトナム株にも暗雲が感じられます、そんな時は株価上昇の為のしっかりしたエビデンスを確認できる銘柄を選定することが肝要です。
その銘柄はHPGフォアファットグループです。
同社の株価上昇を期待させる3つの理由
- 中国鉄鋼メーカー減産傾向 :受給タイトの為、鉄鋼価格の暴落の可能性は少ない。
- 受給タイトで値上げが容認されやすい環境:あのトヨタも値上げを容認
- 鉄鉱石価格の下落 :鉄鉱石価格下落は利幅拡大に直結
既に株価は52週の高値56,300VNDにあと一歩の56,100VNDと迫っており、これをブレイクすれば昇龍のフェーズに入る公算です。
10月6日付けHPG半年間の日足チャートになります。
それではまた、対酒当歌人生幾何。
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