HPG : 会長による自社株購入、それは株価上昇の吉兆

HPG

こんにちは、Q太郎です。

数日前にHPG ホアファットグループ会長による自社株買いのニュースを目にしました、これは株価上昇への吉兆になるのでしょうか?

会社の本当の実態を知るのは会社幹部だけ。

よく倒産した会社の社員が、自分の会社の倒産事実をテレビやネットなどで初めて知ったなんてニュースをよく耳にします。その会社の実態を知ることは、その会社で働いてる社員ですら難しいことです。

HPGはベトナム国内最大の鉄鋼メーカーで、2020年度の業績は売上も営業利益も20%以上の伸長、また営業利益率についても10%以上の確保が予想されており、コロナ禍などどこ吹く風、まさに鉄は国家なりです。

私もウォッチ銘柄として日々株価を追いかけておりますが、2020年の業績は既に株価に織り込まれており、中々手がだせないでおります。

その会社の会長チャン・ディン・ロン氏が自社株買いの動きにでております、これはドイツ系投資ファンドが7650万株を売却する動きをうけて経営層が株価を下支えに動いているとも、一方で会社の真の実態や未来を知る立場にある者にとって、割安で株式を購入している動きとも取れます。

どちらにしても、この動きは株主重視の思考、そして株価の未来についての揺るぎない自信が感じられます。このような株は値上がりし易い傾向にあります。

著名投資家ピーターリンチ氏がその著書 「 株の法則 」の中で「 内部者が自社株を購入していることは良い兆候だ。」と語っております。

会社の本当の実態をバランスシートなどから100%正確に読み解くことは難しく、特に純資産額の算定をする際の在庫など、本当のところ価値があるのかどうかは判断が難しいところです。その為経営層のこのような動きは時に重要な投資判断材料になります。

前述のファンドの売却期間は11月27日から12月25日の間、市場と相対の両方で売却するとのことです、それを受けて11月24日以降株価は下落基調、売却開始の27日は更なる下落を予測しておりましたが、一転して3.28%の大幅上昇でした。

出典: SBI証券

上記は11月23日から5日間のHPG株価の動きです。

しかしこの反発は前日11月26日午後の相場にその兆候が表れおりました。黄色の枠が相場の転換点で既に大陽線が現れております。この午後の相場を見た人が27日取引開始に殺到しました。これは市場には潜在的にこの株の需要が高い事を暗示しております。

ローソク足分析を知らない方は下記のサイトが便利です。このサイトを利用すれば、27日の高騰を前日に予測できたと思います。

出典:Investing.com

大口の売り商いの日に高騰する銘柄、それは市場に多くの投資家が購入の機会を伺っている証左です。

それではまた、対酒当歌人生幾何。

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