こんにちは、Q太郎です。
2022年も半年が過ぎたので、上期の運用結果を確認してみたいと思います。
結果は年初の資産額から約24%の下落により21,20万円から16,12万円に資産額が下落しました。
20%以上の下落で弱気相場入りなら、約24%の下落はもはや悲観相場です。
しかし、新興国株投資においてこの程度のボラティリティは何も心配する必要はありません。
新興国株投資に必要な能力は忍耐だけ
この記事では2022年の上半期にベトナム株が大きく下げて、不安を感じている方の不安を解消できれば幸いです。
また下半期にむけたベトナム株投資の考え方をお伝えしたいと思います。
目 次
2022年上期運用結果は悲観相場の結果
2022年は米国の金融引き締めなどにより株価下落はある程度は覚悟はしておりましたが、実際に下げてみるとやはりポートフォリオを見るのが嫌になります。
年初の資産21,45万円が16,12万円に減少する悲観相場
以下は7月11日付け私のSBI証券資産口座の内容です。
出展:SBI証券
赤枠の現金と青枠の株式評価額の合計で16,12万円になります。
このような現実を目にすると、昨年11月に3,000万円近くまで資産が膨らんだタイミングで利確しておけばと後悔する方がいますが、私は全くそのような考えは抱きません。
誰も最適なマーケットタイミングで売買などできないのじゃ
2020年に920万円でスタートしたベトナム株投資は悲観相場の中でもプラスを維持しているし、例えマイナス資産となっていてもベトナムの経済が成長している限り心配なしとポジティブに考えます。
2022年上期世界的相場下落の要因
2022年はある程度米国の金融引き締めによる、長期金利の上昇が予想された為、株式投資が楽観相場ではないことは予測しておりました。
しかし、投資の世界には予想できない「 まさかの坂 」が現れます、それが以下の2点です。
- ロシアのウクライナ侵攻
- 中国ゼロコロナ政策
ロシアのウクライナ侵攻は湾岸戦争以降、これほど大規模な国同士の大きな戦争が無かった為、現実にこのような事態が起こりえる危機感に乏しかったと思います。
また欧州はドイツのメルケル首相に続いて今後カリスマ的指導者が次々と現職を去り、政治は不安定になると思われます。
欧州は複数の国の集合体だから強い指導者が必要ですね。
これによりロシアによるウクライナの実行支配は長期化していく公算です。
出展:JETRO
出展:Bloomberg
また中国のゼロコロナ政策は経済活動の大きな影響を与えました、もはや中国は鄧小平氏が開いた改革開放の経済優先の姿はなく、権威主義国として政治優先の政策実行が懸念されます。
出展:NHK
これらのマクロ経済を取り巻く環境は以下のような影響を継続させることが予想されす。
- ロシアのウクライナ侵攻:エネルギー、穀物価格高値継続
- 中国ゼロコロナ政策:サプライチェーンの混乱
またエネルギーや資源などのコモディティーはその値動きに一定のサイクルがあります。
いわゆるコモディティーのスーパーサイクルと呼ばれるものです。
以下の原油価格のチャートを眺めるとコモディティーは上昇相場入りしたことが伺えます。
出展:マネクリ
過去を振り返ると、2009年から2014年のコモディティースーパーサイクルで一躍有名になったのが、著名投資家ジム・ロジャースです。
出展:amazon
また折しも原油価格を高騰を抑える為に、米国のバイデン大統領はサウジアラビアを訪問し、原油増産を促しましたが、同国の消極的な態度が原油価格高値継続を示唆しております。
当時この本を何度も読んだことが懐かしいですね。
コモディティーのスーパーサイクル×ロシアのウクライナ侵攻はコモディティー価格上昇を予感させます。
ベトナム株、2022年後半オススメの投資戦略は
夜明けの来ない夜はない、1にも2にもガマン
私は中国株投資をしていた時も、何度もこのような暴落に見舞われました。
新興国株に投資をすることは、すなわちその国の資本主義経済の成長に便乗して資産を増やすことです、資本主義経済の未来が明るいのであれば、ガマンしていれば必ず報われるのです。
過去の暴落を幾度となく乗り越えてきた新興国の経済成長
代表的な新興国、中国の経済成長の軌跡を見れば今のベトナム株式相場に悲観する気持ちは解消されます。
中国も鄧小平氏の改革開放政策により資本主義経済が導入され、以降右肩上がりの成長を続けております。
ワシは日本、台湾、韓国、シンガポール、中国など皆同じ軌跡をたどったことを見てきたぞ。
しかしその右肩上がりの成長過程において、何度も大暴落を経験しそれを乗り越えて成長してきたことが、以下のチャートから理解できます。
次のチャートは中国の代表的指数、香港ハンセン指数になります。(1987年から現在)
出展:TradingView
赤枠は2008年のリーマンショック、緑枠は2015年のチャイナショックです。
リーマンショックでは直近高値から約59%、チャイナショックでは約32%の暴落に見舞われております。
現在のベトナム株の下げ幅にそんなに驚く必要はないんですね
それ以外にも小さな暴落に幾度となく晒されておりますが、資本主義経済は力強く成長していくことが理解できると思います。
ベトナムの代表的な指数VNインデックスが20%以上の下落で弱気相場入りしておりますが、前述の中国ハンセン指数と比較すれば、相対的にみて何も心配する必要がないことが理解できると思います。
業績と株価のギャップこそ絶好の買い場
金融の重力
名著ウォール街のランダムウォーカーの作者バートン マルキールは以下のように語っております。
金融の重力の法則、それは維持不可能な高価格は何年間かは続くかもしれないが、やがてピークを打って反落する時が必ず来る。
出展:ウォール街のランダムウォーカー
この言葉は逆もまた真なりと言えると思います。
業績は好調に伸びているのに、株価は米国の利上げや、ロシアのウクライナ侵攻などの外部要因により下落している銘柄は、遠からず金融の重力により正当な株価に回復するはずです。
そのような株価と業績に大きなギャップが生まれている時こそ、絶好の買い場になります。
ベトナム株式市場の反転上昇は遠くない
ベトナム人の投資意欲は増長していることが示唆される記事を目にしました。
出展:NNAASIA
この記事ではベトナムの若者が予測不能な将来に対し、貯蓄や投資に積極的に動いていることを伝えております。
これに関連性が高い記事を確認しました。
出展:VIETKABU
この記事ではベトナムで証券口座開設が過去最高を記録したことを伝えております。
現在売買高は低迷しておりますが、口座開設数が増加していることは、遠くない将来に相場の反転上昇を示唆しております。
2022年下半期おすすめのセクター 1選
私は今年の年初に注目するセクターとして、小売りセクターと工業団地セクターを推奨しました。
2つの内どちらか1つを選ぶとすると、間違いなく工業団地セクターになります。
2022年下半期は工業団地セクターから目が離せない
既にこのセクターにお金が流入していること示す情報を、いつも良質な情報を提供されているサイト、VIETKABUで発見しました。
出展:VIETKABU
また日本の住友商事もベトナムの工業団地に勝機を見出いしていることを伺える記事に目がとまりました。
出展:日本経済新聞
既に日本の商社もベトナムの工業団地に熱い視線を送っていることが示唆されます。
既にサプライチェーンの変更は始まっている
ロシアのウクライナ侵攻が中国の台湾侵攻の不安を助長させているさ中、ゼロコロナ政策で経済は混乱を来しております
その中国で始まりつつある変化に着目する必要があります。
米国のIT大手や韓国のIT大手は製造拠点をいち早く中国から移動させていることを以下の記事は伝えております。
出展:Bloomberg
出展:NNAASIA
製造業の大手が移動すれば、それに伴う膨大なサプライヤーもベトナムに移動する公算です。
工業団地株おすすめ2銘柄 KBCとLNG
私が注目している工業団地セクターの銘柄は、KBCとLHGの2銘柄です。
- KBC:キンバックシティー
- LHG:ロンハウ工業団地
同2銘柄については、前述の記事で詳しく紹介しているのでご参考にしてください。
既にKBCについては2022年の業績について、強気な報道がなされております。
出展:VIETKABU
まとめ 2022年上期運用結果と下期オススメの戦略
2022年上期は米国の金融引き締め開始により、ある程度の弱気相場は予想しておりましたが、予想以上の厳しい相場になりました。
しかし、ベトナムの資本主義経済の成長に疑いの余地はなく、忍耐強くガマンしていれば、多くの人が報われるのが新興国株投資です。
ガマンしているだけで成功できる簡単な投資法なんじゃ
また2022年下期はいよいよベトナムの工業団地株に陽が当たると予想されます、これから発表される第二Qの結果次第ではポートフォリオを大きく組み替える時がくるかもしれません。
皆さんの資産と笑顔が溢れることを祈っております。
それではまた、対酒当歌人生幾何。
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