ベトナム株投資 2021年上期運用成績と新規有望株

運用成績

こんにちは、Q太郎です。

2021年の上期の運用成績は7月下旬から8月末を締め切りとしております、理由は第二Qの結果が確定し、株価に織り込まれるのがそのぐらいまでかかる為です、今回は保有銘柄の第二Qの業績が全て出そろった為に7月末をもって確認することとしました。

上期の運用成績に自分で点数をつけるならば、65点ぐらいかと考えております。

新興国株投資は売買手数料が高いので、頻繁に売買を繰り返していては資産を増やすことはできません、かと言って永遠に放置するわけにはいきませんので、半期に一度ぐらいは投資成績を振り返り、反省と今後に向けての投資戦略の練り直しが大切です。

なぜなら誰も未来の株価を映しだす魔法の水晶玉をもっている投資家はいないのですから。

半期の反省と今後に向けての確認ポイント

  • 上期業績は予想通りだったか?
  • 下期に向けて保有銘柄を取り巻く環境を踏まえた先行きは?

総運用資産額

次の表は7月30日時点での運用成績になります。

出典:SBI証券

昨年5月に917万円投入し、その後入金なしの運用のみで15ヶ月後に含み益510万円なので、+55%になります。

2月末の含み益が315万円なので少しもの足りない印象です。

個別銘柄運用成績

次の表は保有銘柄の個別の運用成績です。

出典:SBI証券

個別銘柄考察

・VHM ビンホームズ

第一Qこそ期待外れの業績でしたが、第二Qは2020年第四Q並みの好業績で今後に期待が持てる内容でした、相変わらず時価総額が大きい為、好調な業績程株価が上がらない傾向は、この銘柄を購入時から感じていた印象通り、不動産銘柄の雄の為このままホールド。

・PDR ファットダット不動産

年初の株価の2倍近く急騰、今期の売上高の伸びに力強さがないものの、粗利率は第一Qが65%、第二Q75%と非常に高い値をキープ、無理な営業をしていないことの証左と理解できます。

不動産は材料価格高騰などの不安要因があるので、粗利益率の変化に注意が必要です、今のところPDRは健全な営業をしていると推測されます。

・LCG 第16リコジ

第一Qの業績から明らかに原価高の影響を受けていることを感じとり、急ぎ持ち株のほとんどを処分、残株は記念として継続保有、懸念した通り今も株価はさえない展開が続いていますが、最近少しづつ回復の兆しあり。

出典:SBI証券

・ACL クーロンフィッシュ

2021年も相変わらず私に忍耐を要求してくる銘柄です、昨年の株式配当により株価は半値ぐらいまで切り下られて以降、コロナ禍でチャ魚の主力輸出先である中東、欧州のマーケットの経済再開が遅れており、第二Qの業績も力強さに欠きます、これは想定の範囲なのでホールド継続です。

但し同業のVHCはアメリカ、ANVは中国を主力の輸出先としている為、経済再開に伴って株価が動意づいてきております、ACLも遅れはするもののいずれ株価は上昇する為、ガマンの1字で保有します。

水産銘柄は水面に飛ぶ魚の如く、ボラティリティーが高いので、回復してきたら面白い動きになります。

次のチャートは最近株価が動意づいてきたANVの10営業日のチャートです、8月3日から既に18%以上上昇しております。

出典:SBI証券

・DHC ドンハイベンチェー

第一Qこそ好調な業績を維持しましたが、第二Qの売上は増加した一方で粗利益が減少しており、徐々に原料高の影響が感じられます、但し未だ粗利益が減少しても、無駄な経費を排除し効率経営が維持されているのが、営業利益率の高さから見てとれます。

Oprating profit ( 営業利益:175 )÷ 粗利益( Gross profit:134 )×100=76.5%

この値が70%を切るレベルになると純利益への影響が懸念されます。

詳しくは過去の記事 「 巣ごもりと経済再開のどちらの風にも乗れる銘柄 」

この銘柄はもう少し、原料である古紙の国際価格や、インドの製紙工場の稼働状況など複合的な調査をした上で第三Qの結果を待つべきかと判断します、またこの銘柄は下落圧力には耐性があります。

過去の記事で、暴落翌日の株価の動きについて書いております、「 暴落翌日の株価が炙り出す銘柄の期待値 」のでご参考にしてください。

・HPG ファアファット鉄鋼

説明する必要が無い程好業績をこの上期は計上しております、次の表は2020年第三Qから2021年第二Qまでの業績推移を現しております

出典:Vietstock

唯一の懸念は鉄鋼の市場価格を崩してしまう中国メーカーの増産です。

しかし今回は中国メーカーの増産はないのではと予測しております、理由は近年IT企業アントの米株式市場での上場延期や、教育費を抑制する為に、教育産業の塾を運営する会社を非営利団体化を強制するなど、経済優先から共産党政治体制保持を優先していることがうかがえます。

従って、経済大国の最大の課題であるCO2削減は中国の国際社会での面子を守る為に、必ず実行すると予想されます、従ってCO2排出量の多い鉄鋼業界の増産を容認することは難しいと推測します。

先日私の推測を裏付ける記事を発見しました、次の記事は中国鉄鋼メーカーが年後半に減産を余儀なくされることが報じられております。

出典:NNA ASIA

もし中国メーカーの増産がなく、バイデン政権のインフラ投資法案が可決されれば、ベトナム鉄鋼業界には年後半も追い風が吹くと予想されます。

APS アペック証券

今回の第二Qの結果が振るわず、最も判断が難しい銘柄です、基本的にはサブアカウント扱いの中小証券会社が振るわなかったことを背景にした業績不振ですが、今後はホーチミン証券取引所処理能力アップにより、APSのような中小証券会社への注文量が減少するかどうか注意が必要です。

利益率は非常に高い経営体質の為、売り上げが伸びれば株価もついてくることが予想されます。

10バガーの可能性を秘めた銘柄の為、突如爆上げが始まることもあります、以下のチャートはこの記事を書いていた、8月16日の10日営業日15分チャートになります。

出典:SBI証券

この日の9.84%の暴騰を受けて迷いは晴れて、第三Qまで様子を見る決心がつきました。

最近気になる銘柄3選

第二Qの結果について全てのセクターを調査できておりませんが、日々の株価の動きの中から以下の銘柄に非常に興味を持っております。

NTLトゥリエム都市開発

不動産会社としては低位株であるが、高配当なのが魅力、最近の株価の動きの中に爆上げの動きが感じとられる。

PCLペトロリメックスペトロケミカル

アスファルトメーカー、インフラ投資の恩恵を直接受ける銘柄です、株価もここ最近爆上げの息遣いが聞こえてきます。

出典:SBI証券

今年に入り30,000VNDを上値抵抗線に上にブレイクアウトできませんでしたが、8月に抵抗線を超えると軽々と35,000VNDすら超えてしまいました。

背景には原油協調減産維持がOPECプラスで決定されたことを受けて、原油の過度な増産が期待できない為、副産物として生産されるアスファルトの生産量も限定的な見通しです。

一方今後インフラ特に道路の整備には他のインフラ整備に先駆けて整備する必要があり、需要は堅調な見込み、新興国株投資においていつの時代もアスファルト銘柄は隠れたダイヤの原石です。

SHSサイゴンハノイ証券

今回証券セクターでは第二Qの業績は各社明暗が分かれた中で、売り上げと利益が堅調で、且つ非常に粗利益率が高い銘柄で興味を持ちました。

まとめ

現状のポートフォリオを大幅に変更する必要はないものの、既に爆上げを予感させる銘柄が散見される為、場合により2から3銘柄を一定割合利確して、購入資金に充てる可能性があります。

その場合、含み損を抱えている銘柄、または一定期間の停滞が予想される銘柄が利確の対象となります、新興国株成長株投資において師はガマンが大切と説いておりましたが、時に以下のような言葉も残しておりました。

師曰く「 見切り1,000両、損した分は上がる株でとりかえせばそれで良し。」

それではまた、対酒当歌人生幾何。

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