こんにちは、Q太郎です。
最近メディアでちらほら新興国株投資について耳にする機会が増えておりますが、大半の人達は新興国株投資と聞くと、リスクイメージが先行しその一歩が踏み出せない人が多いと思います。
私は自分のリスク許容度の範囲内で、且つ自分のリスク管理ルールに従って実行すればその果実を得ることは難しくないと感じております。
今回は私の考えるリスク許容度とは何か、リスク管理ルールとは何かについて説明いたします。
なんだかふわっとベトナム株投資のリスクイメージに囚われている方にとって参考になれば幸いです。
目 次
リスク許容度とは何か?
投資をしていると「 自分のリスク許容度に見合った投資 」などのワードを耳にしますが、そもそもリスク許容度って何と思いませんか?、それは次のように定義されます。
資産運用において許容できるマイナス幅
投資においていつも投資額より資産評価がプラスであれば心穏やかですが、いつもプラスを維持できるとは限りません。
そこで自分が耐え忍ぶことができるマイナスの幅がリスク許容度になります。
新興国株投資において目安となるリスク許容度は資産が0になっても平常心でいられる金額じゃ。
リスク許容度を計るオススメサイトをご紹介
しかしリスク許容度は人それぞれ千差万別です、以下のサイトは年齢や経済的環境、知識などを基に一般的に判断しうるリスク許容度が計算できる便利なサイトです。
出所:一般社団法人全国銀行協会
必要最低限3つの守備力が整っていれば、日本人のリスク許容度は意外に高い
私が考える必要最低限の3つ守備力は以下の3つになります。
- 老後資金2000万円
- 終の棲家
- 健康
ここで挙げた3つの項目は、日本人ならば公的年金に入っている前提で話をしております。
ワシは日本の公的年金破綻論者だったから、年金には入って無かったんじゃ。
人生で出会った人で年金非加入者は邱永漢先生だけでした、入ってて損は無いのに。
日本人はリスク許容度は高くないと信じている人が多いですが、国民皆保険制度や公的年金制度など社会インフラが日本人の根底の守備力を維持していることを再確認する必要があると思います。
つまり日本人に生まれただけでリスク許容度は高いのです。
先進主要国で盲腸になった場合の医療費を比較したデータが日本医療会から公表されております。
出所:日本医師会
このデータを見てアメリカに生まれていたら、株式投資をするよりも医療保険に入ることをまずは考えてしまう結果です。
また次の記事は少し前の記事ですが、公的年金制度が無いといかに生活が苦しいものになるかを実感した記事で非常に印象に残っていた為ご紹介いたします。
出所:日本経済新聞
日本は社会保障的に守備力が高い為、これを補完する前述した3つの項目を強化できれば、かなり日本人はリスク許容度は高いと考えます。
老後資金2000万円問題は企業型確定拠出年金401Kなどの導入が進み、以前程大きく取り上げられなくなりました。
家についても60歳ぐらいでローンの支払いを完済できるように計画している方が多い為、現在勤めている会社が自分が60歳時点でも問題なく継続しているようであれば、こちらも心配の必要はありません。
401kであれば転職先にも移動できるから便利ですね。
住む家があり、日々の生活費を公的年金と401Kなどで補完できれば、守備の9割は整ったと思います、しかしここで見落としがちな項目が健康です。
こちらは長期投資の資産形成と同じように、一朝一夕にはいかない点で長期計画が必要となります。
特に若い人は健康の価値を実感できんじゃろうが、これはお金では買えない財産なんじゃ。
健康について日本人は保険に入っているから大丈夫と答える方が多いのですが、保険は掛かる費用は賄うことはできても、その病気を治すことはできません。
費用は賄えても、不自由な体で残りの人生を生きるのは寂しいものです。
私は実体験からもっと早くから健康に投資すべきだったと後悔しております。
私は40代になって初めて老眼になり、その不自由さと遠近両用メガネの価格の高さに驚きました。
また奥歯が虫歯になり、保険外治療でなんとか歯を保つことができましたが、その治療の前にインプラントを勧められ際にその費用が1本で40~50万円と高額で非常にショックを受けました。
このように保険ではカバーできない身近な病気でもかなりの金額が掛かることを改めて実感し、健康がいかに大切で、自分の守備力を高める重要な要素であることを認識しました。
気がついたら即行動、それが人生を変える近道なんじゃ。
そこで直ぐにライフスタイルを見直すことに着手しました。
健康を極める為に日々の食生活を見直し、お酒の量を制限し、適切な運動の時間を確保しました、そしてそれを毎日計測し記録し、また改善策を積み重ねました。
結果、この1年半の間に体重は67㎏から54㎏まで減少、体脂肪率も22%から14%まで低下しました。
歯磨きも3種類の歯ブラシを使い分けて磨くようにしております。
健康は積み立て投資のように、直ぐに結果がでるものではありませんが、結果が見えてくるにつれて、安心感という無形の資産を実感できるようになります。
サラリーマンをやっている日本人の多くは守備力高め系なんじゃ。
あとは先生の推奨されているリスク管理法を習得すれば新興国株投資を怖がる必要ないですね。
新興国株投資におけるオススメリスク管理法2選
守備力だけでは日々の生活に潤いが生まれません、攻めの投資で早期に資産を増やせれば、月々の使えるお金の額をかなり増やすことが可能です。
但し投資は相場が良い時だけではありませんので、暴落時に耐え抜く為のリスク管理法を身に着けておかないといざ危機が訪れた時に乗り切れません。
株価2倍元本回収法
これは師である邱永漢先生が弟子達に推奨していたボラティリティーの激しい新興国株投資におけるリスク管理法の基本でした。
師曰く、「 売り時はいつかとよく質問されるのですが、必ず株価が投資額の2倍になったら半分売って元手を回収できる時だと答えております。」
「 元手を回収できたら残りは投資の神様からタダでもらったものだから0円になっても怖くないでしょう。」
この手法は暴落時に効果を発揮します、原価0円だから暴落しても平常心ですね。
原価0円の資産では大暴落時でも平常心
最近もこのリスク管理法に救われたことがありました。
私の保有銘柄APSアペック証券の会長による株価の不正操作が明るみになり、APSの株価は大暴落することとなりました。
出所:VIETKABU
株価は不祥事発覚後に6日連続のストップ安をつけました。
出所:SBI証券
この状況で私は平常心でいることができたのは、最初の投資額、つまり元手を既に回収していた為、暴落で溶けつつある資産は投資の神様にタダでいただいた部分だったからです。
このような状況で平常心を失うと狼狽売りなど冷静な判断ができなくなります。
総資産メイン4銘柄+サブ銘柄分散法
投資において格言「 卵は1つの籠にもるな 」とあり、分散投資の重要性を説いた言葉です。
一方投資の神様 ウォーレンバフェット氏の右腕であるチャーリーマンガー氏の言葉に「 分散投資をありがたがるとは、気が違っているとしか思えない。」とあります。
過度な分散はリスクを低下させていると同時に思考も低下させるんじゃ。
邱永漢先生は世界経済の動向と投資する銘柄をよく分析し、深く思考することを説いておりました。
つまり分散投資は1銘柄にあてられる思考の時間の低下を招く為、過度な分散投資については否定的でした。
では何銘柄ぐらいが最適なのか?、人によりますが、私の場合は4銘柄を中心銘柄とし、+サブ銘柄として気になった銘柄に少額を投資しております。
4銘柄に総資産の約25%ぐらいづつを配分し、時々組み換えをしてますね。
昨年から今年にかけては以下の4銘柄を中心銘柄として保有してきました。
- ACL:クーロンフッシュ
- DHC:ドンハイベンチェー
- APS:アペック証券
- VOS:ベトナム海運
この中でもDHCとAPSの持ち高を減らしつつ、現在+サブ銘柄の中から持ち高を増やして中心4銘柄の筆頭に据えようとしているのがPLCペトロリメックスペトロケミカルです。
昨年11月に株価は底を打ちジワジワ上昇しはじめて、既に4銘柄中資産規模は最大となっております。
以前PLCについては記事で紹介しておりますのでご参考にしてくだい。
+サブ銘柄に少額を投資している理由は、少額でもお金を投じた銘柄はその関連情報について非常に敏感になり、思考を誘発する効果が期待できるからです。
ベトナム株投資、リスクの高い監理銘柄チェック方法2選
ベトナム株投資を行う場合に上場廃止になるような経営状態の悪い銘柄は避けたいところです、そんな銘柄を避けるには監理銘柄をチェックするのが一番簡単です。
ベトナム株での監理銘柄とは
日本では監理銘柄と呼ばれておりますが、ベトナム株での呼び名は以下の通りで、それぞれ特性があります。
- 警告措置銘柄:経営や財務状態に問題のある銘柄
- 監視措置銘柄:コンプライアンスに問題がある銘柄
証券取引所のHPから簡単チェック
ホーチミン証券取引所
出所:HOCHIMINH STOCK EXCHANGE
上記がホーチミン証券取引所のホームぺージです、緑の□を以下の順にクリックすると、監理銘柄が抽出されます。
- English
- Listing
- Stocks under special monitoring
Reasonの緑の枠にはその銘柄が監理されている理由が記載されております。
上記の赤枠をクリックすることで、監理銘柄中のリストから、監視措置銘柄を抽出することができます。
ここではTHDが抽出されました。
ハノイ証券取引所
出所:HANOI STOCK EXCHANGE
赤い□を上から順に次の順番でクリックしていきます。
- STOCK,ETF
- LISTED STOCK
- LIST OF STOCK
その後に現れる画面の中央にある「 SECURITIES STATUS 」をクリックすると警告、監視銘柄が抽出されます。
出所:HANOI STOCK EXCHANGE
ここで注意したいのは証券取引所のデータも絶対ではないことです、その証拠にハノイ証券取引所に上場されている不祥事が発覚したAPSアペック証券については何も触れられておりません。
情報サイトVIETSTOCKもオススメ
ベトナム株の情報サイトVIETSTOCKでテッカーコードを入力して検索すると、問題のある銘柄には赤枠で記されたような、何かしらのワーニングコメントが記載されております。
出所:VIETSTOCK
10バガー銘柄などを狙うのでなければ、このような銘柄は避けた方が宜しいかと思います。
ベトナム株は各セクターの1~3位ぐらいまでの銘柄を辛抱強く持ち続ければ多くの人が勝てる投資です。
まとめ
ベトナム株投資を踏み出すことに不安を感じている方がいたら、まずは自分のリスク許容度を理解することが大切です。
自分が思う以上に日本人のリスク許容度が高いことが以下の項目から理解できると思います。
- 日本人の大半の人は老後は最低限公的年金の保障がある。
- 公的年金を補完する企業型確定拠出年金401Kなどが充実しつつある。
- 終の棲家は勤めている会社が健全であれば問題なくローン完済。
- じつはこれが見落としがち、それは健康、これが無ければ人生を楽しめない。
必要十分な守備力を認識できたら後は日々の生活に潤いをもたらす少し攻めの投資、ベトナム株投資。
日々の生活に潤いをもたらすのは株価の高騰や高配当ですね。
少しボラティリティー高めの新興国株投資は、次のオススメリスク管理法2選を習得していれば怖くない。
- 株価2倍元本回収法:株価2倍で元手を回収したら残りは投資の神様からタダでもらった資産。
- 資産はメイン4銘柄+サブ銘柄で程よい分散投資を目指す。
ベトナム株投資のリスクを機械的に簡単にチェックする方法2選、これを習得したらもうベトナム株投資をする上でなんの不安もないはずです。
ベトナム株の監理銘柄チェック方法
- 証券会社のHPから簡単チェック
- 情報サイトVIETSTOCKで簡単チェック
資本主義経済の発展を日本、中国企業の著しい成長と株価の暴騰を歴史が証明しております。
日本、中国だけでなく、香港、シンガボール、タイ、マレーシア等同じ道を歩んできたんです。
日本、中国の成長に乗れなかった人は2度あることは3度あるで、資本主義経済発展の著しいベトナム経済に乗ってみてはいかがでしょうか?
その際のリスク許容度とリスク管理法は前述した通りです。
皆さんの資産と笑顔が溢れることを祈っております。
それではまた、対酒当歌人生幾何。
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