ベトナム株、高配当銘柄の選定法と優良株総まとめ+オススメ3銘柄

高配当株投資

こんにちは、Q太郎です。

ベトナム株は中央銀行の2ヶ月連続の政策金利引き上げにより、その後は非常に荒い値動きをしております。

今は新興国株投資で一番大切な資質である「 ガマン 」を試されている時です。

邱永漢先生
邱永漢先生

新興国株投資には必要な能力は忍耐だけ

そのVNインデックスは一時1,000ドンどころか、みるみる900ドンを割り込み、直近3ヶ月の最安値を更新してしまいました。

しかし世界最大の市場であるアメリカでもインフレ緩和のデータが散見されるようになり、潮目の変化は近いと感じております。

株価が底値を打ったらそれは高配当株を仕込む絶好のチャンスです。

Q太郎
Q太郎

今年の一般NISA枠が残っている方必見

この記事では株価下落により高利回りになった銘柄を探したい方参考になれば幸いです。

結論から申しあげます、DPM、DHA、NTLがオススメ銘柄です。

超便利、高配当銘柄のフィルタリングにオススメなサイト

高配当銘柄を探すのはどうしたらいいのか、そこで便利なサイトTradingViewをご紹介します。

TradingViewで高配当銘柄の簡単フィルターリング

それは過去の記事で、目次 ベトナム株、高配当銘柄の選び方 1.高配当銘柄のフィルタリングにて詳しく紹介しております。

 このサイトを使えば高配当銘柄も簡単に抽出可能、しかしそれだけでは不十分そこから本当に価値のある銘柄を確認するポイントをご紹介します。

高配当銘柄選定で着目すべき7つのポイント

次に高配当銘柄を選定する際の7つのポイントと新興国株投資ならではの注意点をご紹介いたします。

高配当銘柄選定で確認必須な項目7選

  1. 利回り
  2. 過去7年間の平均利回り
  3. 過去十年間に配当があった年数
  4. 売上げの推移(2021年から過去3年間、〇は+成長×は-成長)
  5. 経常利益の推移(2021年から過去3年間、〇は+成長×は-成長)
  6. 配当性向(過去7年間の平均値)
  7. BPSの推移

7つの項目をそれぞれ解説

1.利回り:予想配当利回り、TradingViewが過去の実績を元に自動計算。

2.過去7年間の平均利回り:現在の利回りを過去平均と比較して現状を把握。

3.過去10年間の配当年数:配当の連続性は超重要、8回以上は必須。

邱永漢先生
邱永漢先生

連続配当は高配当株投資の最大の魅力なんじゃ

4.売り上げの推移:2021年から過去3年の推移。左から2019~2021年

5.経常利益の推移:2021年から過去3年間の推移。

売り上げと経常利益減少による株価下落の利回り高騰は要注意。

6.配当性向:日本株であれば30~40%、新興国株では100%を超えあり。

Q太郎
Q太郎

先進国株と新興国株投資の違いには注意が必要ですね。

以前、師である邱永漢先生が、中国の経営者に株主との付き合い方を聞かれた際に、利益が出ていなくても少しでもいいから配当金を出すようにアドバイスしておりました。

利益がでていない状況で配当金を出せば、当然配当性向は100%を超えてしまいます、ここが日本などの成熟株と業績のボラティリティーが大きい新興国株の大きな違いです。

連続して100%を超えていなければ、心配する必要はありません。

邱永漢先生
邱永漢先生

新興国の経営者も少しづつ成長していくのだ。

7. BPS( 一株当たりの純資産 )

BPSとは純資産÷発行済株式数で割った値です。

単年度で-になっていても、長期で右肩下がりになっていなければ問題は無いと思います。

2022年度高利回りが狙える銘柄総まとめ

高配当オススメ銘柄一覧

但しここでは一般NISA枠で購入したい為、SBI証券で扱いがあるものに限定しております。

銘柄業種利回り過去平均回数売上経常利益配当性向BPS
HMH運輸29.4112.99××××○○139.8横這い
DHA石材15.978.910○○×○○×73.8増加
TCL港湾業13.7712.49〇○○〇○○107.0減少
THT石炭14.2910.110×○○××〇68.7横這い
PHC土木建設13.147.28〇××〇×〇44.7増加
SDT土木建設11.437.09××〇×〇×83.7やや減少
NET家庭用品12.058.9410〇○○○○×98.6やや増加
NTL不動産13.708.19〇××○○×72.0増加
DPM肥料13.899.610×○○×○○112.5増加
HMC金属36.5513.29〇×〇×○○62.3増加
SDT土木建設11.437.049××〇○○×98.6やや減少
HLC石炭9.888.410〇×〇〇×〇79.4増加
VCG土木建設10.494.48××〇○○×85.8横這い
DVP港湾業9.458.810××〇××〇69.2増加
NCT
航空輸送業11.5310.27〇×〇××〇99.2横這い
STP包材製造10.819.68×○○○○×108.8横這い
CLCタバコ産業11.257.910××〇××〇55.6増加
LM8建築業9.094.7
10××〇××〇61.3増加
DVP港湾業9.458.810××〇××〇69.2増加
LHG工業団地8.886.89〇○○×○○50.1増加
VNL航空貨物9.698.610×○○×○○60.5やや増加

利回りは12月2日(金)の終わり値を採用しております、利回りは日々の株価により変動致します。

オススメ3銘柄、その理由は?

冒頭にご紹介しました私のオススメ銘柄以下の3銘柄です。

  • DPM:ペトロベトナム化学肥料
  • DHA:ホアアン
  • NTL:トゥリエム都市開発

DPM ペトロベトナム化学肥料

ペトロベトナム化学肥料はロシアのウクライナ侵攻以降に急騰したベトナムの肥料メーカーです。

ロシアのウクライナ侵攻が続けば、アメリカや日本のような民主主義国はロシアの輸出品に制約を課し、マーケットからロシア製品が失われることを意味します。

そして、ロシアとべラルーシが化学肥料、とりわけカリ肥料の主要な輸出国でこの2ヶ国で世界の輸出額の19%を占めております。

肥料輸出額
出所:MINKABU

民主主義国がロシアとベラルーシの2ヶ国のカリ肥料が使用しない場合、その代替需要特需が世界中で巻き起こります。

ペトロベトナム肥料の株価は、ロシアのウクライナ侵攻に呼応して今年大暴騰しました。

その株価はウクライナ侵攻前ぐらいまで調整されており、絶好の買い場を迎えております。

ペトロベトナム肥料
出所:SBI証券

いつも有益な情報を提供されているVIETKABUで以下の記事に目を奪われました。

VIETKABU
出所:VIETKABU

この記事ではDPMが2022年の定時株主総会で、同年の現金配当を額面比50%(5000VND=28円)で承認していたことを報じております。

また2022年の税引き後の利益見通しも上方修正されることを示唆しております。

ウクライナ侵攻直後に同銘柄を買い逃した方にとっては、絶好の買い場が到来したと思います。

DHA ホアアン

DHAは砕石、規格石材及び石粉の採掘・加工をしている会社です。

この銘柄の注目点は業績に急ブレーキがかかった2021年でもBPSがしっかり増加している点です。

DHA
出所:VIETSTOCK

それは同社が優れた経営体質を維持しており、今後も連続配当が期待されます。

NTL トゥリエム都市開発 

NTLはベトナムの不動産開発会社です。

現在ベトナムの不動産市場は政府の融資規制の強化を受けて急激に冷え込み、当然不動産銘柄も株価は下げに下げております。

以前、師である邱永漢先生は株式投資のタイミングを以下のように例えて弟子達に話をしておりました。

邱永漢先生
邱永漢先生

嵐が来たら投資家は忙しくなるのだ。

師曰く、「 投資のタイミングとは多くの人が嵐が過ぎるのを待ってドアをしっかり閉ざしている時に、勢いよくドアをあけ放ち外へ飛び出していくような時だ。」

現在ベトナムの不動産市場は嵐のどん底におります、しかしいつまでも嵐が続く分けではありません。

現在不動産株の多くはコロナ禍発生直後ごろの株価まで下げております。

Q太郎
Q太郎

下げ過ぎた株価にチャンスあり!

コロナ禍直後の株価急落は行き過ぎた悲観論であり、1年後にはコロナ直後の株価は実は絶好の買い場であったと振り返ることになりました。

以下はNTLの株価の推移です。

NTL
出所:SBI証券

また次の記事ではベトナム政府もそろそろ不動産市場の低迷を看過できなくなりつつあることを伝えております。

VIETKABU
出所:VIETKABU

私は不動産株の低迷を予想して、PDRなどの不動産株はその多くを処分しておりました、しかしNTLだけは今もしっかりホールドしております。

それは株価は低迷しても高配当の「 お金のなる木 」としての魅力は低迷しないからです。

まとめ

ベトナム株式市場の低迷は同時に高配当銘柄の絶好の買い場になります。

  • ベトナム株、高配当銘柄はTradingViewでフィルタリング
  • ベトナム高配当銘柄を総まとめ( SBI証券扱いに限定 )
  • オススメの高配当銘柄3選( DPM、DHA、NTL )

まだ今年の一般NISA枠を使いきれていない方は、以下の記事も参考にしてください。

皆さんの資産と笑顔が溢れることを祈っております。

それではまた。

対酒当歌人生幾何。

コメント

  1. Investment より:

    こんにちは
    マレーシア在住の日本人です
    いくつかのベトナム株式投資ブログを読んでベトナムで現地証券口座を開設してベトナム株式投資を始めようと思っていました。

    ある日、マレーシア在住でアジア投資関連コンサルティング歴20年の法律の専門家と投資の話をしたのですが、「人口増加中&判例法により金融市場のルール化されている国に投資するのが適切。米国、インドは〇ですが、ベトナムは✕。個別銘柄への短期投資ならベトナムもあり」という回答をいただきました。

    ベトナムは人口増加中ですが成文法主義。また社会主義で法律もよく変わると言います。

    ベトナムの法律事情について詳しくないのですが、実際に中国やベトナムに株式投資をされてきたqtaroさんはどのように思われますか。

    • qtaro qtaro より:

      ご連絡が遅れて申し訳ありませんでした。
      16年前に中国株投資をしていたときも、
      同じような話をしてくる人がいました。
      しかし中国はその後大きな経済発展を遂げて
      その恩恵に与った日本人は多かったと思います。
      いつの時代も石橋を叩いて渡る人はいるものです。
      どんな橋にもリスクはつきものです、
      大切なことはそのリスクが自分の許容範囲内であり、
      またそのリスクを察知できるように日々勉強することでは
      ないでしょうか?

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