SAB : サベコ 業界最大手銘柄投資法の死角

SAB

こんにちは、Q太郎です。

国民一人当たりのGDPが3000ドルを超えると、個人消費が爆発的に増加します。しかしなぜベトナムビール市場で圧倒的市場シェアを持つ消費関連銘柄サベコの株価が低迷しているのか。

飲酒運転罰則と国の株式売却方針

師曰く「 泣く子と政策には勝てません。 」

SAB サイゴンビールアルコール飲料はベトナムビール最王手で国内トップシェアを持つ会社です。邱先生は新興国株投資についてリスクが高いと心配する人に、その業界で最大手銘柄を買うことを推奨されておりました。テンバガーにはなりませんが、安全かつ着実に成長を見込めるからです。

ではなぜSABの株価が低迷しているのか、それは国の政策です。

日本でもデジタルトランスフォーメーション化の政策を受けて、判子業界が一気に低迷しております。このように国の政策はその会社の生き死にを時に左右することがあります。

ベトナム政府は下記2つの政策を実行することで国民の支持を訴えております。

  1. 飲酒運転に対する厳しい罰則規定( 罰金最高額:800万ドン約3万8千円 )
  2. 国のサベコ株売却方針による国営企業の民営化 

そもそもベトナムのビール市場は東南アジアにおいて、中国、日本に次ぐ第三位の規模を持ち、その生産量は466万kLと非常に大きなものです。また若年層も多くその成長性も大きな魅力です。

しかし上記政策の影響によりサベコの20年ビール生産量は前年比30%減、そして株価も年初来約20%下落と非常に厳しい状況が続いております。

出典:SBI証券

これは最大手銘柄投資といえど決して100%安心できるものではなく、国の成長過程において様々は変化が生まれ、その時々で陽の当たる銘柄陽の陰る銘柄があることを示唆しております。

ビールでも飲んで気長に株価回復を待つより、これらの銘柄は避けて牛乳でも買うことをオススメします。

それではまた、対酒当歌人生幾何。

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